殺意は幽霊館から: 天才・龍之介がゆく! (祥伝社文庫 つ 4-1)
殺意は幽霊館から: 天才・龍之介がゆく! (祥伝社文庫 つ 4-1) / 感想・レビュー
夢追人009
綾辻さんの館シリーズではなく柄刀一さんの「天才・龍之介がゆく!」シリーズの一編「殺意は幽霊館から」です。語り手の天地光章と恋人の長代一美がワトスン役で従兄弟の文豪の名前から取ったと思われる天地龍之介が名探偵なのですが、彼は無口で人前ではオドオドとして上手く喋れないシャイ・ボーイですのでこういう構成も止むを得ないですね。博学の理系頭脳の名探偵ですが人間的な魅力に乏しいのがやや残念ですね。メインが科学的な機械トリックで何となく疑わしく消化不良気味の印象でしたのでまたリベンジで他作品に再トライしようと思います。
2018/12/25
セウテス
【天地龍之介】シリーズ第3弾。シリーズ物なので疑問なく手に入れたのですが、本作は130ページちょっとの中短編。よって龍之介と従兄弟の光章、長代一美のいつもの3人が温泉旅行に行き、巻き込まれる殺人事件の謎を解く1日の物語で、サクッと読める作品。地元で幽霊館といわれる廃ビルに、話のついでに入り込んだ3人は幽霊を目撃する。 翌日、女性の死体が発見され、殺害現場や殺害時刻が廃ビルと特定され、3人は容疑者となってしまう。きちんとした物理的トリックを使い、推理する構成がしっかりしており、3人のキャラも魅力的だと思う。
2020/09/22
coco夏ko10角
天地龍之介シリーズ。この前『紳士ならざる者の心理学』を読み「シリーズ最初から読み進めてみよう!」とこちらを読了してから1弾ではなく3弾と知る。もう諦めて順不同でいこう…。 龍之介こんなにも気弱だったんだ。浮遊する幽霊の真相そうだったのかと。
2020/06/29
烟々羅
質が安定しているがゆえに、固め読みすると飽きてくるし、ゆっくりと気が向いたとき、出遭ったときに読み蒐めているシリーズのひとつです。 今日は「古本屋ならば今どこにでもありそうなベストセラー」一冊を手に入れるために赴き、「今日のこの古本屋でなければ遭えなかった」本を多数見つけてしまい、予定が大幅に狂った
2013/08/28
lucifer
天地龍之介シリーズ3作目の中編。思いがけず大金を手にした龍之介は、今までお世話になったお礼に従兄弟の光章と一美さんを温泉旅行に招待。温泉に観光にと楽しんでた一行は、“幽霊館”と呼ばれる廃ビルで幽霊を目撃しさらに殺人事件まで巻き込まれる。また龍之介の苦手な幽霊絡み。しかも死体まで見てしまい失神する羽目になったが、目覚めてからの活躍は相変わらず素敵。トリックに少々偶然要素が入ってたが許容範囲内。今回も、面白かった。
2023/05/16
感想・レビューをもっと見る