なくさないで (祥伝社文庫 に 4-4)
なくさないで (祥伝社文庫 に 4-4) / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
平凡で慎ましやかな生活を送っていた主婦永井純子のもとに不可解な贈り物が届いた。送り主不明の封筒に入っていたのは真珠のイヤリング。純子は遠い記憶を呼び覚まして愕然とする。それは12年前、恋人との別れ際になくした物だったのだ。送り主は誰?その意図は?疑心暗鬼が平穏な家庭に波紋を投げかけ日常を恐怖に陥れるサイコホラー。
2002/06/29
マサキ@灯れ松明の火
ある日…宛先と宛名のみの封筒が届いた…中には、「いつの間にかなくした物」だけが入れられていた……「平凡な主婦」「平凡なOL」の元に届いた「なくした物」が、水面に小石を投げ入れられるように波紋が広がる……疑心暗鬼の果てに、凶行に走る者…精神のバランスを崩す者…今日も…「失せ物の国に住む女」が、種を蒔く…黒い花を咲かせる種を蒔く……アナタの元にも届くかも知れません…「失せ物の国」からの差出人不明の封筒が……
2013/10/16
らなん
新津さん52冊目。2002年、文庫。10年以上前に紛失したパールのイヤリングが送られてきた女性、保管していた筈のハガキが送られて来た女性も。送り主は誰か、その意図は何か。疑心暗鬼になる女性達の話だった。そして、犯人がわかってからも、その動機が理解出来ず。
2021/09/23
Ryoko
心理ミステリー。差出人が書かれてない、宛名もワープロの郵便物。中身は元恋人と別れ話の時に落としたイヤリングだったり、最近帰りの遅くなった夫の免許証だったり。人間って差出人不明の郵便物が送られてきたら、動揺し、疑心暗鬼になる。そんな心理状態がよく書かれた小説。犯人の動機はイマイチ納得はできなかったけど、はっきりわからない物が送られてきた時、人間が勝手に悪い方へ考えてしまう心理にはすごく共感。その過程が面白かった。
2019/04/24
ねぎまぐろ
★★
2024/10/19
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