鬼瑠璃草 (祥伝社文庫 ん 1-29)
鬼瑠璃草 (祥伝社文庫 ん 1-29) / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
会社でトドと呼ばれる真澄は婚約を機に理想の体重になれるというデジカメを手に入れみるみる減量したが、思い掛けない落とし穴が。森福都「デジタル・ダイエット」前川 麻子「きぬかつぎ」明野 照葉「色紋様」久美 沙織「十七年目」下川 香苗「すみれいろの瞳」瀬川 ことび「心配しないで」高橋 ななを「シスターズ」篠田 節子「幻の穀物危機」(「青らむ空のうつろのなかに」所収)森 真沙子「夜の鳩」9編を集めたホラー・アンソロジー。
2003/04/04
緋色
再読本。女流作家を集めたアンソロジーかなと思ったら「恋愛ホラー・アンソロジー」ってなってますね。女流作家らしい、女性ならではの葛藤や恋愛に絡んだぞくっとするホラーの最後に、篠田節子の本気のパニックホラーが入っているのはなぜなんだ、という疑問が大きくなるばかり。再読で覚えていたのは、篠田さんの作品だけで、これだけ異質で本気で怖いんですけど!
2018/10/31
サキ
下川香苗さん「すみれいろの瞳」が印象に残った。亡くなっった男を思い続けるなんて馬鹿な女→もしかして独占欲のあまり殺しちゃった?ますます馬鹿な女→そこまで一途に思える相手に出会えた女性への限りなく嫉妬に近い憧憬。ずっと鼻で笑って流し読みしていたのに、最後、グッときた。本棚がいっぱいで手放そうかと思っていたが、この作品、他には収録されていないみたいなのでなんとか残します。
2018/02/20
kr
篠田 節子『幻の穀物危機』 2003年刊の本だが、震災後の今読むと何とも言えない気持ちになった。
2012/10/05
月見里
瀬川ことびさんの「心配しないで」が読みたくて。でも久美沙織の「十七年目」の主人公の鬱屈が印象的だった。
2009/12/17
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