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屋上物語: 長編推理小説 (祥伝社文庫 き 15-1)

屋上物語: 長編推理小説 (祥伝社文庫 き 15-1)

屋上物語: 長編推理小説 (祥伝社文庫 き 15-1)

作家
北森鴻
出版社
祥伝社
発売日
2003-06-20
ISBN
9784396331061
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屋上物語: 長編推理小説 (祥伝社文庫 き 15-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

デパートの屋上にあるもの(お稲荷様、観覧車、ピンボールマシンなど)が第三者の語り手となり、そこでうどん店を営むさくら婆ァが主人公となり様々な事件が起きる連作短編集となっています。さらにやくざ者と高校生がからみます。内容的には殺人事件などがあったりでかなりハード的な内容です。主人公たちにも何かいわくがありそうですがそこが明らかにされません。何度目かの再読ですが、若干不満が残りました。

2024/04/11

大阪魂

舞台はデパートの屋上。語り手は屋上にあるお地蔵さんとかお稲荷さんの狐とかベンチとか。ミステリーを解決する主人公は屋上のうどん屋の名物店主「さくら婆」…ってむっちゃ変わった設定の連作短編集!でもしっかりミステリーしてた!デパート店長の自殺の裏には…とか、バグパイプ吹いてた男の失踪の真実は…とか、人間の悪意が絡んで嫌な終わり方する話も多かったし、さくら婆が最後どっかいってしもたんも寂しかったけど、それはそれで北森さんらしかったかな…でもまた一つ、北森さんの本読み終わってしもた…残りもうちょっとって寂しいわあ…

2019/11/23

すたこ

★★★デパートの屋上を舞台に事件を解決してゆく連続短編集。構成はお見事で、話の流れは面白いけれど、いくらなんでもさくらさんの勘が良すぎて…。事件一つ一つも簡単に解決するけど、重苦しくて切なくて後味が悪い。モノたちの語りはとても良かった。そして、うどんが美味しそう(笑)

2015/12/10

カナン

「読後感最高!!のハートフルストーリー」と帯に書かれていた、が、「どこがだ!」と突っ込みたくなる、苦い後味が拭い切れない寂しい連作だった。北森作品で胸にふっと透明過ぎる風が吹き抜けたかのような哀しみが残らない作品なんて逆に読んだことがないんだよ!(褒めてます) 今はほとんど見ることもなくなったデパートの屋上を舞台に繋がっていく人と人の細い縁。それは尊くて、残酷で、虚しくて、どうしようもなく人間臭い。彼らを見守る語り手達が全て屋上の人外であることが、一層人間が人間として生きていくことの厄介さを物語っている。

2023/03/07

金吾

ピリピリしていない雰囲気ながら、パンチの効いた話もある話でした。さくら婆ァ、杜田、タクのトリオがなかなか良かったです。

2024/01/11

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