極意―密命・御庭番斬殺 (祥伝社文庫 さ 6-14)
極意―密命・御庭番斬殺 (祥伝社文庫 さ 6-14) / 感想・レビュー
藤枝梅安
吉宗の御庭番の一人が、江戸城中奥に帰還直後に斬殺された。他の御庭番の中にも行方不明が数人。密命を受け、御庭番斬殺の犯人の探索に乗り出した惣三郎の前にまたもや恐るべき刺客が現れる。一方、九州で修行を続ける清之助の前にも「尾張柳生七人衆」が次々と現れ、相手を倒すたびに新たな土地へと旅立つ。九州から船島に渡り、武蔵・小次郎の対決を再現した後、萩城下に入る。惣三郎と清之助の戦いを交互に描き、吉宗暗殺をもくろむ勢力と老中・水野、南町・大岡との暗闘が続く。
2010/12/13
まつけん
「密命」シリーズ巻之九。懐かしい豊後相良藩 米谷鎌吉の登場から始まる。主人公 金杉惣三郎が秘剣 寒月霞斬りを体得した番匠川で、父を超えんと武者修行中の清之助が夜な夜な剣を振るう… そこに、またも尾張柳生の刺客が… 一方、惣三郎のもとには江戸城の中奥で御庭番が惨殺されるという衝撃の報せと共に、行方を絶った御庭番探索の密命が… その影には、享保の改革を断行した将軍徳川吉宗に不満を募らせる尾張藩が… 今作でも剣客親子二元中継を堪能。
2018/10/08
へたれのけい
戦う相手がどのような関係かとか、良く解らなくなってきてしまいました(暑さとw杯の寝不足?)。それでも、親子が頑張ってるのを応援してます。
2018/07/03
pikapikahikaru
相変わらず吉宗をねらう尾張の刺客との戦いに、金杉惣三郎は翻弄されていた。一方武者修行中の清之助も、西国にありながら、尾張柳生七人衆とひたすら戦っていた。
2019/03/24
ロックイ
吉宗と言えば御庭番。勝手にそう思っていたので漸くの登場に少々舞い上がり気味に読み進めていましたが、読めば読むほど惣三郎の隠密力(?)が上がったと小鼻を膨らましてしまい、御庭番どころではなくなってました。最後の最後、お杏さんが登場して話を締めてくれるところが読み手想いの佐伯泰英氏らしいな。と和みながら読了です。
2015/05/28
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