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黒祠の島 (祥伝社文庫 お 16-1)

黒祠の島 (祥伝社文庫 お 16-1)

黒祠の島 (祥伝社文庫 お 16-1)

作家
小野不由美
出版社
祥伝社
発売日
2004-06-01
ISBN
9784396331641
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黒祠の島 (祥伝社文庫 お 16-1) / 感想・レビュー

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財布にジャック

何とも間が悪く外で雷が鳴っている時に、こんなミステリーを読んでしまい、ドキドキが止まりません。邪教、孤島、惨殺と三拍子揃ったホラー風味のミステリーで、横溝さんとか京極さんとかを思わせます。登場人物の島の人々の血縁関係がごちゃごちゃしていて解りにくいのが難点ですが、頭の体操だと思ってメモをとりながら頑張りました。しかし、閉鎖的なこんな島が実はどこかに本当にあったりしたら…怖すぎです。

2012/04/17

yukaring

何度読んでも面白い、マイベストに入るくらい好きな作品。邪道の神を祀る孤島の連続殺人。明治時代に国家神道から外れた黒祠を祀る夜叉島。この島に伝わる因果応報の神・馬頭鬼(めずき)。ある嵐の夜に神社の樹に全裸で磔にされた女性の死体は馬頭鬼による裁きなのか?失踪した女性を探して島へやって来た探偵の式部。島の人々は何故か結託し式部の調査への協力を拒む。牛を流すアシハライや蔵に閉じ込められる“守護さん”など奇妙な風習に翻弄されながら式部が辿り着いた真相とは?閉鎖環境による盲信と同調圧力が恐ろしい因習に満ちたミステリ。

2024/08/27

がたやぴん

小野不由美さん初読み。ミステリと神社の組み合わせは内田康夫や横溝正史ぐらいしか知らなかったが本作の方がかなり好み。500ページ近い作品だが一気読みしてた。殺人事件の謎よりカイチなど神社の由来や因習を巡る謎解きに唸った。風習や風土を色濃く反映した歴史に強くないと描けない。他の作品も気になり調べてみると綾辻氏の奧さんで十二国記の原作者だと知り興味は膨らむ。オススメ知りたい。

2015/08/09

とろこ

横溝正史の流れを汲んだような作品。因習に満ちた島。排他的なそこでは、島外の常識や論理、倫理は一切通用しない。主人公・式部剛は、謎めいた言葉を残して失踪した、仕事上のパートナー・葛木志保を追ってその島に辿り着く。しかし、惨殺死体が発見され、島で過去に起きた何件もの事件との共通点が浮かび上がる…。祭政一致政策の際、統合されなかった「黒祠」と邪教。それらが無意識にまで刷り込まれた住人達。一体、この島で、本当は何が起きたのか?一気読み必至のミステリ。(凄惨な描写がおおいので、耐性がないかたは注意が必要)。

2020/06/24

とも

★★★★時間がかかった。。。やっと、やっと読めた。この本は、ひとから借りたままに返せなくなったものの1冊。ということで、内容云々ではなく 思いひとしお。内容としては、島という大きな密室のなかでの本格推理小説。

2013/09/19

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