残夢―密命・熊野秘法剣〈巻之十一〉 (祥伝社文庫) (祥伝社文庫 さ 6-18)
残夢―密命・熊野秘法剣〈巻之十一〉 (祥伝社文庫) (祥伝社文庫 さ 6-18) / 感想・レビュー
KAZOO
密命シリーズもこの巻で11冊目となりました。相も変わらず吉宗に敵対する尾張徳川の兄弟。このシリーズは完全にこれでいくのでしょうね。磐音シリーズは田沼との対決が大きな流れでしたが。かなり苦戦をしますが何とかひとりの生き残りを助けて強敵を倒します。ストレス発散にはもってこいです。
2017/05/22
ともくん
紀伊藩下屋敷にて、見習い奉公の少女、13人を陵辱の上、惨殺。 まだ生きている少女が居る屋敷に放火。 唯一の生き残り、鶴女。 正に地獄絵図を見た鶴女。 そこにいたのは、あのふたり。 鶴女が見たのは、夢か現か…
2023/01/09
tengen
皆殺し火薬による爆発に油で付け火、風のような退却。江戸を震撼させる盗賊一味は火盗黒野分と呼ばれた。紀伊藩下屋敷までもが襲われ多数の見習い女中が惨殺された。偶然にも難を逃れた鶴女だが衝撃で正気を失う。何も話せず怯え続ける鶴女を預かった惣三郎は一家で菊屋敷に籠り彼女の療養に努める。霞のような夢を残しながらも正気を取り戻した鶴女の証言、頭と思しき人物の念仏「八代暗殺、江戸灰燼、尾張繁盛...」。巷で流行の出開帳を仕切る熊野の石突不動一統が火盗黒野分と突き止めるも、紀伊藩内の熊野修験者が何故?「残夢」の正体は?
2023/05/31
藤枝梅安
江戸に火付けが続く。そんな時、紀伊藩の下屋敷が襲われ、殆ど皆殺しとなる。一人生きのびた女性は陰惨な現場を目の当たりした衝撃で廃人同様の状態。火付けと紀伊藩下屋敷襲撃はともに熊野の修験者を装った賊の仕業だった。石見道場の客分にして惣三郎の剣友・棟方新左衛門は茂木藩の重臣・久村家に婿入りが決まる。支藩の谷田部藩との内紛に巻き込まれそうな雰囲気。惣三郎の探索に力を貸す大岡忠相の手下・時蔵の活躍が目覚しい。私は歌舞伎俳優の中村時蔵さんが好きなので、「時蔵」という文字が出るたびにうれしくなる。
2010/12/15
ヤーマ
紀伊藩下屋敷に何者かが押し入り、屋敷のものを惨殺、火付けという非道な事件が起こる。大岡越前の命を受け事件を探る金杉惣三郎はたった1人残された少女の記憶を取り戻すため、金杉家族とともに娘を介護する。次々現れる刺客との攻防、娘の運命はいかに。密命シリーズならではの江戸の風物詩と剣劇は相変わらず面白い。シリーズ11弾。
2017/02/20
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