殺意は青列車が乗せて: 天才・龍之介がゆく! (祥伝社文庫 つ 4-5)
殺意は青列車が乗せて: 天才・龍之介がゆく! (祥伝社文庫 つ 4-5) / 感想・レビュー
セウテス
【天地龍之介シリーズ】第5弾、短編集。黄色い部屋の謎は、あの古典中の古典を思い出される物語で、何故部屋が黄色く塗られたのか。起こった事件ではなく、龍之介が事件を未然に防ぐ展開が、シリーズの雰囲気に合っていて好い。タイトルのブルートレインを使ったミステリ旅行の物語は、懐かしい想いを勝手に描いて読んでみると、全く違う変わった事件経過で一気読みとなった。龍之介たちは列車の外に居て、どこに行くか謎のミステリトレインに起こりつつある事件を防ごうと推理を働かす。此方も龍之介らしい設定と、内外の2つの視点がとても良い。
2021/05/30
coco夏ko10角
天地龍之介シリーズ。短編集。この巻で龍之介がお金の使い道を決めるんだなぁ。表題作、乗っ取られたミステリートレイン、人質にされた一美、龍之介・光章…電話越しのやり取り。ミステリートレインのトリックはどうなんだろう、真昼間じゃないからいけるのかな。3話目の黒い火の玉の話よかった。
2020/12/07
lucifer
天地龍之介シリーズ5作目は〝色〟をテーマにした連作短編集。殺人もあれば、盗難や暗号解読など色々とバラエティーに富んでる。なかでも面白かったのは、「どうする卿、謎の青列車と消える」。どうやってイリュージョニストのように列車を消したのか、2人のピンチを龍之介はどうやって救うのか。ハラハラする展開が楽しかった。事件以外でも、遺産の使い道が決まり夢を叶えるべく頑張ってる様子が見えて良い。
2023/11/07
花嵐
★★★☆☆ 天地龍之介シリーズの一つ。連作短編集。今回は黄色い部屋に入ったり雪に埋もれたり列車が消えたりと色々忙しい。4章の「どうする卿、謎の青列車と消える」(どうする卿は作中に出てくる人物のあだ名で口癖が「さー、どうする」)は列車消失という大掛かりさ。しかしトリック自体はそこまで難しくなかったかな。今作で龍之介に夢ができるわけだが果たしてそれはどんな形で叶うのだろうかとこの先が気になるところ。個人的に好みなのは1章の「龍之介、黄色い部屋に入ってしまう」かな。
2020/01/15
りな
乗客を満載したミステリートレインが乗っ取られ、一美さんが犯人に人質に取られた。電車の行き先と、犯人の目的を探るため龍之介と光章が走る。電車内、人質、電車外の3視点から書かれたのが新しい。このシリーズは毎回題名も遊び心有り。今回は色しばり。
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