嫌な女を語る素敵な言葉 (祥伝社文庫 い 16-1)
嫌な女を語る素敵な言葉 (祥伝社文庫 い 16-1) / 感想・レビュー
うーちゃん
装画が好き。内容は、一話目の表題作が良くてあとはだんだん・・という印象。クオリティーが低いなんてことはないんだけど、普通の会社員、普通の主婦、といった設定から離れすぎて、闇堕ちした元アイドルとか、禁忌を犯した過去を持つ風俗嬢とかになってくると、自分としては現実味を感じられなくて、なんかもういいや・・ってなっちゃう。それでも思うのは、岩井志麻子さんは"自分が書くべき女の姿"というものをきっちり理解し、ぶれずに書き続けている人なんだということです。 「ねえ。心が黒い人と心がない人、どっちが悪いのかな。」
2015/10/20
リッツ
再読。どんな話だっけ?とちら見するつもりが最後まで(笑)モチーフは実在の事件を匂わせたり、体験?近辺の噂?なんにしてもコワイ話ばかり。まったく他人事じゃなく隣にいたり、自分のなかにもいるかもしれない痛くて危ない女たち。妄想と現実のあわいがやばい、でも面白いし、また読みたくなる岩井志麻子さんです。
2014/10/07
nAoo
女のイヤーなとこをうまいこと書き上げた小説です。 やっと読み終わった!もっと前向きな話を次は読もうっと。
2013/12/02
中野(racoon)
★★★★☆ 「恋愛ホラー」って扉に書いてあるけど男はほぼ蚊帳の外(笑)でも嫌な女、怖い女(精神的な意味で)満載で、短編のわりには一話がちゃんと長くてストーリー性があって楽しかった!「自意識」にまつわるちょっと怖い…っていうかキモい話が多かった。たしかに、中途半端な美人よりは並の並やいっそブスのほうが悩みは少なかろうって想像もかきたてられる。下心も込みとはいえ近寄ってくる人間がたくさんいる目立つ人っていうのは、光も闇もたくさん目にしてるんでしょう。ずっと底よりも、上げてから落とされるほうがダメージでかい。
2015/03/03
Taito Alkara
女の怖さが滲み出る作品集。特に精神ににじり寄ってくるような部分はとても参考になる。じりじりときて、鳥肌がたつ。そういうところこそがホラーの真骨頂。女の嫌な部分は、読んでて嫌になるけど、精神的に迫ってくるところがうまい。知りたいような知りたくないような、現実の世界での真のホラーを感じられる作品でした。
2015/08/30
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