I LOVE YOU (祥伝社文庫 ん 1-42)
I LOVE YOU (祥伝社文庫 ん 1-42) / 感想・レビュー
kishikan
正月三が日はほとんど読書をしなかったので、この本が今年最初に読了した本。キュっと胸が締めつけられるような、味わい深い短編が集まった、良書でした。僕も「百瀬・・・」でこの本を知り、伊坂さんの短編を読みたいな、と思ってこれを手にしたのですが、正解でした。男性作家による「I LOVE YOU」をテーマにした短編集、ということなのでしょう。様々な人がいて、様々なシチュエーションがあるから、愛についてもいろんな思いの形があるんだなぁ、と思ったのでした。女性作家がこのテーマで書いたら、どのような短編になるんでしょう。
2013/01/06
masa@レビューお休み中
男のI LOVE YOUは、壮大な浪漫なのかもしれない。そこには、センチメンタリズムが含まれているのだ。他にも淡い期待とか、やさしい感傷なんかも含まれているかもしれない。伊坂幸太郎の『透明ポーラーベア』では、姉の元彼と動物園で再会した弟の奇妙な物語を。中村航の『突き抜けろ』では、先輩の木戸さんとの出会いと恋の物語を。本多孝好の『Sidewalk Talk』では、すれ違い夫婦の最後の晩餐の物語を…。男のI LOVE YOUは、一筋縄ではいかない。幾層にも重なった想いが、愛してるにつながるような気がするのだ。
2014/03/14
きさらぎ
好きだから一緒にいられる期間というのは、案外短いのかもしれない。大人になりいろいろなしがらみがでてくると、一番好きな人と一生一緒にいることができなくなることがある。自分自身にも言い聞かせるように振り返ることがないようにめちゃくちゃ嫌な別れ方もできるし、「すごく好きだった」と言うこともできる。正解なんてないけど別れ方と出会い方はすごく大事なのかもしれない。故人を介して再び繋がったり、そういう関係にはならないだろうと思っていた人と繋がったり。出会って別れてそれで終わりではなくていつかまたどこかで繋がる運命。
2017/06/08
takaC
完成度高いじゃん。「何も足さない、何も引かない。ありのままそのまま。この単純の複雑なこと…」
2013/08/02
❁かな❁
有名な男性作家さん6名が書かれた恋愛アンソロジー♪だいぶ前に大好きな中田永一さん、伊坂幸太郎さん、中村航さん目当てで購入しました!中田永一さんは既に『百瀬、こっちを向いて』で読んでいた事がわかり、伊坂さんと中村さんは購入時にすぐ読了して残りの作家さんは後回しになってしまってました^^;どの作家さんのお話もとても良かったです☆本多さんのみ初読みでしたが最後のシーンがとても良くて、じーんとしました(/ _ ; )中村さんはあの木戸さんが登場して嬉しかったです♪全て素敵だったのでお気に入りの作品になりました♡
2014/01/04
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