火頭―密命・紅蓮剣〈巻之五〉 (祥伝社文庫) (祥伝社文庫 さ 6-35)
火頭―密命・紅蓮剣〈巻之五〉 (祥伝社文庫) (祥伝社文庫 さ 6-35) / 感想・レビュー
KAZOO
密命の5作目で、やはり大岡からの依頼は断れないようです。町火消についての権力争いの感じもありますが、このようなところを読むと鬼平犯科帳を思い出して再読したくなります。権力争いや家族、あるいは火盗の親分がはたまた尾張との関連もありということで楽しみました。
2017/04/14
ともくん
金杉惣三郎の行く所、必ず何かが起こる。 しかし、老いが忍び寄ってきても、金杉惣三郎は金杉惣三郎であった。 剣の腕は、まったくもって錆び付いていない。 だが、最後に手柄を立てたのは意外な人物だった。
2022/05/22
tengen
四辻季次卿の陰謀を潰した金杉惣三郎。 札差屋・冠阿弥の長屋で家族と共に穏やかに過ごす。 町火消しの組織改編に苦心する大岡越前守忠相。 定火消しや火盗改めらとの縄張り争いが激化。 さらに近ごろ江戸では盗賊・火付けを繰り返す悪党一派が跋扈していた。 大岡を揶揄する戯れ歌を現場に残す火頭の歌右衛門一味。 その正体とは。 惣三郎は南町奉行・西村桐十郎らと共に悪党を追う。
2023/05/02
藤枝梅安
大店を狙った火付け盗賊が跋扈し、江戸の町を騒がせていた。焼け跡には「火頭の歌右衛門」の名と、奉行所をあざ笑うかのような拙い狂歌が残されている。町火消の結成を巡り、定火消の横槍が入り、鳶が火事場で怪我を負わされる事件も起こる。大岡越前の指揮の下、火付け盗賊の探索が続くが、火盗改メとの手柄争いも起こり、「鬼平」のようにすんなりとは事件が解決しない。鹿島へ修業に出ている清之助の様子を見に、金杉は妻と二人の娘とともに鹿島に向かう。江戸・車坂で立ち会ったことがある小柄な剣士と再び会うが、その行動は謎に包まれている。
2010/12/10
オレンジ。
前巻は京が舞台だったので読むのに難儀した。今回は江戸に帰って、火付け盗賊退治のお話だったので読みやすかった。若い鍾馗さまが、6代目古着屋総兵衛に出てくる若者に似てて面白かった。
2015/06/02
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