遺髪―密命・加賀の変〈巻之十八〉 (祥伝社文庫 さ 6-41)
遺髪―密命・加賀の変〈巻之十八〉 (祥伝社文庫 さ 6-41) / 感想・レビュー
KAZOO
現在は完全に息子の動向が中心になっています。金沢の前田藩では道場破りを懲らしめて、道場自体をすくったり、あるいは藩内でのこの主人公の取扱いをめぐって一波乱があります。まあそれにしても強いこと、やはり物語という感じです。鬼平も強いけれどこんなに強くはない感じです。
2017/07/10
藤枝梅安
清之介は金沢に足を踏み入れる。ここでも刺客に襲われるが、どうやら尾張柳生とは違うようだ。おりしも加賀前田藩は若手重鎮が改革に乗り出そうとしていた。その改革をめぐり藩内の対立があるようだ。心ならずもその対立に巻き込まれる清之介は、金沢を離れ高岡に向かうが、ここでも言われなき恨みを買ってしまう。江戸では昇平がみわの叱咤激励を受けて纏持ちへの道を一歩一歩固めてゆく。清之介が江戸に戻り、昇平と手を携えて江戸の人々の暮らしを守っていく、そういうストーリーを期待させる一冊である。
2010/12/22
ichi
【図書館本】今回も清之助がメインでした。大きな変化がなかったです。清之助に吉宗の密偵と容疑をかけられ、加賀に居づらくなった為、また違う地へ旅立つ様子。19巻〜24巻最終巻まで予約済み!最後まで一気読みできるのが楽しみです(笑)
2014/12/21
ヤーマ
【読了】修行の最中、金沢へ寄る清之助。有名な武者としていつもの様に金沢道場にて温かく迎えられ剣術の稽古に励みつつ和やかに過ごすが金沢の悪徳大臣に目をつけられ陰謀に巻き込まれつつも刺客を撃退する。面白さは相変わらず。
2018/03/18
まつけん
「密命」シリーズ巻之十八。今回も北国路で武者修行を続ける主人公 金杉惣三郎の息子 清之助の話がメイン。清之助は後の世で「加賀騒動」と呼ばれる失敗に終わる財政改革の端緒についた金沢藩に入り、富田清源道場での修行を許されたが、強引に藩政改革を進める大槻伝蔵に将軍 徳川吉宗の間者と決めつけられ… 副題の「遺髪」は、清之助暗殺を請け合い尋常勝負の末に敗れた武芸者の遺髪と暗殺の報酬金で妻の永代供養料だという十両を清之助が寺に届けるということから。
2020/05/06
感想・レビューをもっと見る