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そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)

そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)

そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)

作家
歌野晶午
出版社
祥伝社
発売日
2009-02-06
ISBN
9784396334765
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そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

著者初読。『そして名探偵は生まれた』『生存者、一名』『館という名の楽園で』『夏の雪、冬のサンバ』の4編で構成されている。各話とも異なったテイストではあるが、トリックのテーマは共通して『密室』である。どれも上質で濃厚な作品ばかり、ヒントが散りばめられているのに中々真相にたどり着けない…。悔しさ込み上げるがそこが著者の筆力か!お勧めは絶海の孤島を舞台にした『生存者、一名』最後の終わり方は思わず「えっ、どっちなの?」と、もう気になってしょうがない内容だ!

2020/12/10

しんたろー

密室ものの中編を4つ収録した「本格ミステリ愛」に溢れた作品集。表題作は軽妙でいてキチンとトリックが用意されていて気軽に楽しめた。『生存者、一名』は孤島設定に叙述トリックも相まって最後にニヤリとさせられた。『館という名の楽園で』が王道の「館もの」として随所に「お約束」を配してくれていて、切ない終わり方も良かった。最後の『夏の雪、冬のサンバ』は軽めながら定石を踏まえた密室殺人で納得。歌野さんは現在は数少ない正統派であり、新しいものも開拓しようとチャレンジしていると再認識できたし、そのサービス精神が嬉しい。

2021/10/18

散文の詞

-そして名探偵は生まれた- なるほど、名探偵が生まれるムフフな瞬間でした。 -生存者、一名- うまいとしか言いいようのない終わり方です。 で、結局、誰? -館という名の楽園で- 頁数に制約があったのか、叙述ミステリーを試しに書いてみましたって感じでどうもスッキリしません。 まあ、それなりに楽しめたというところでしょうか?

2022/03/24

勇波

歌野先生やっぱり上手いねぇと思わず唸ってしまう短編集。。一作一作に鋭いキレと少しのロマンが詰め込まれています。騙されるのを期待して、まんまと騙されるのがいいのです★

2014/12/08

🐾Yoko Omoto🐾

本格好きには嬉しい「クローズド」「密室」もので構成された4編のミステリ短編集。トリック自体は易しめのものもあるが歌野氏らしい捻りが結末に一工夫加わっているため、各作品の「オチ」の印象がすべて異なっており短編ながらも読み応え十分。シンプルな謎解きながら設定が面白い「夏の雪、冬のサンバ」、探偵という偶像のイメージを物の見事に打ち砕いてくれる表題作、あまりにも哀しい結末の「館という名の楽園で」。「生存者、一名」は4編中一番引き込まれたストーリーだが、衝撃の結末については個人的には「うーん・・(苦笑)」である。

2014/06/01

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