なみだ特捜班におまかせ! (祥伝社文庫 く 11-7)
なみだ特捜班におまかせ! (祥伝社文庫 く 11-7) / 感想・レビュー
セウテス
【サイコセラピスト探偵波田煌子シリーズ】第2弾。前作の研究所から、警視庁特捜班で働く事になった波田。語り手も事務処理能力のみが取り柄という、若手刑事の花山と代わるが、彼女の能力を疑っている所は前作同様の特徴。7つの未解決猟奇殺人事件に取り組む、7作の連作短編集となる。各々普通刑事なら思い付かないだろう視点から、犯人をプロファイリングし、これがピタリと当たる所が気持ちいいのだ。が、責任者の警視が波田を辞めさせ様としていたり、毎回苛められるのだが波田本人は気づかない等、そのマンネリパターンが面白くて仕方ない。
2020/12/04
Yosshiy
波田煌子シリーズの第2弾。シリーズものと知らずにこの作品から読んでしまったが何の違和感も無く楽しめました。迷宮入りされていた猟奇殺人事件の再捜査において彼女がプロファイルし次々と事件を解決していく7編の短編集。おとぼけキャラでありながら事件を解決へと導く彼女の存在感が魅力的で、さくさくと読めてしまうユーモア溢れる一冊でした。シリーズ4作品出ている様なので他作品も読んでみたいと思います♬
2019/08/07
coco夏ko10角
シリーズ第2弾。伝説のサイコセラピストだった波田は迷宮入りになった猟奇殺人事件を扱う特捜班へ。前巻より面白かった。語り手が波田の場面や波田自身のことが少し明らかにも。鑑識の峰俊哉もこの巻で登場。
2017/08/11
gonta19
2009/3/19 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2012/9/13~9/14 涙田煌子シリーズ第二弾。研究所を開いていた煌子は、そこを閉じて警視庁特捜班に臨時職員として加わる。迷宮入り事件を専門とする特捜班であったが、内実は問題児の吹き溜まり的な部署。煌子は邪険にされながらも、次々と難事件を解決していく。 鯨氏らしくユーモアにあふれつつ、結構本格的なところもある快作。次のシリーズ第三弾も楽しみ。
2012/09/14
TheWho
復絶頂な歴史解釈で異彩を誇る著者の「サイコセラピスト探偵シリーズ」の第2弾。第1弾で伝説のセラピスト、第3弾で学習塾の事務員を務めた波田煌子が、、本著第2弾で警視庁のプロファイラーを務め数々の迷宮入りの猟奇殺人事件を解決に導く七編の連作短編集。物語は前作最終話で警視庁プロファイラーにスカウトされ迷宮入りの特捜班に配属され、お惚けぶりを炸裂しながら難事件を解決していく、そして最終話で警視庁を去っていく結びであった著者真骨頂の爆笑推理物語が展開する面白い一冊です。
2017/06/26
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