いなかのせんきょ (祥伝社文庫 ふ 7-1)
いなかのせんきょ (祥伝社文庫 ふ 7-1) / 感想・レビュー
とも
★★★★金も名声も学歴も権力もなにもないが村会議員のオヤジが、すべてが揃っている地元の名士の助役相手に選挙を戦う物語。とはいえ、真剣に村のことを思って生きていれば見ている人は見ているんだと、悲壮感なくポップな文書で淀みがなく 楽しめ勇気づけられる。
2016/05/13
速読おやじ
語り手が講談師という体でお話はスタートする。タイトル通り、田舎の村長選挙の話である。ずっと無投票が続いていた戸陰村に訪れた突然の選挙戦。実直な村会議員とエリート助役の一騎討ち。側近たちの戦いも田舎風の朴訥したというか、脇が甘すぎるというか、なんだかコメディである。選挙小説というものは時々あるが、ちょっとドロドロ感があるもの。このお話はストレート過ぎて、そのドロドロも丸見えなのだ(笑) 肩の力を思いっきり抜いて楽しめます。
2021/07/08
めだか
都会の選挙しか知らない方は小説かもしれませんが、田舎の選挙を知っている方はこれは現実と思うでしょう。へご!奇麗事ではすまんぞ、田舎ってとこは。命を落とす者もあるんでねいか。
2009/12/01
太田青磁
わたくしは、今度の村長は深沢さんこそ相応しいと考えているのですよ・そら決まってるさー。平山さんでねいかさ・したらおめい、こういうこんだな。選挙になると困るがら、もう引っ込むと・戸陰村がどんなにいい村だか、村の一人一人に訴える・ふるさとに帰れば心が落ち着いてしまう・パワフルでありさえすれば、とりあえず何らかの仕事はできるだろう・知恵を使う。金かけねいで組織票を潰す・みんな自分の頭でしか、ものを考えるこたあできねいんだぜ・田舎だろうと都会だろうと、もう選挙に組織票なんてものはねいんさ・おう、みんな聞いてくれ!
2014/02/13
桃水
2010/11/30:丁度選挙(県知事選ですが)があったので、改めて選挙について考えさせられながら楽しく読めました。
2010/11/28
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