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黒い森 (祥伝社文庫)

黒い森 (祥伝社文庫)

黒い森 (祥伝社文庫)

作家
折原一
出版社
祥伝社
発売日
2010-08-31
ISBN
9784396336042
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黒い森 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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nobby

これはもう折原さんならではの奇作、いや稀作だなぁと(笑)合言葉は「心中、おだやかではない」そりゃそうだ…結局、それに全部持ってかれた感が半端ない…前から「生存者」後ろから「殺人者」どちらも読んだ後に待ち受ける袋とじ「206号室」でロミオ(留美夫)とジュリエット(樹里)は出逢えるのか!?樹海を彷徨いた末に殺人鬼と対峙する恐怖が男女目線それぞれ、ほぼ同じボリュームそして展開で描かれるから頭ん中ごっちゃになる。そこはミステリでなくてスプラッターとかホラー感覚で読んで楽しむのがよい!まさにB級存分に味わえて万歳!

2020/03/13

相田うえお

★★★★☆23051【黒い森 (折原 一さん)】本作品は、なんと!半分まで読んだら本の上下をクルッと反転させて、先ほど真裏だった後側から読むんです。さらには中程に袋とじまであります。前側は『生存者編』後側は『殺人者編』袋とじ部は『206号室』という構成。前後どちらを先に読んでもいい様ですが当方は『生存者編』から読みました。小説の視覚的にも内容的にもシンメトリック化?だなんて、ほんと面白い試みです。(読みにくいけど)そんな小細工を引き算してもハラハラ展開で目が離せませんでした。これは紙本で是非ともオススメ!

2023/07/20

ちーたん

★★★★☆いろんなシリーズを手掛ける折原さんの樹海シリーズ。また面白い仕掛けを発明するものだw「心中、おだやかではない」それは留美夫と樹里の合言葉。両家に関係を反対され引き裂かれた2人はミステリーツアーの目的地で合流を約束し富士の樹海へ足を踏み入れる。そこに待ち受けていた恐ろしいからくりとは?本書は①『生存者』②『殺人者』③『袋とじ(206号室)』の3部構成。読む順は①②どちらから読んでもいい仕掛け!展開は予想した流れであったものの樹海の緊迫感を味わえた。あと持ち物だけは思いつかなかったな!稀作です😁

2020/01/11

とろこ

前=〈生存者編〉から読んでも、後ろ=〈殺人者編〉から読んでも良く、中間に〈解決編〉が挟まっている斬新な仕掛け。生存者編、殺人者編の主人公は、〈ミステリーツアー〉に参加する。途中で分かった行先は、かつて、ミステリー作家が家族を惨殺したという曰く付きの樹海の中の山荘。そこに辿り着くまでに、脱落者も出、事件も起き…。序盤でツアーの目的は察しがついたけれど、持ち物がそれだとは思いつかなかった。てっきり、互いの親の〇〇だと…。“あの人はどこに消えたんだ?”などのツッコミどころは多いけれど、総じて楽しめた1冊。

2020/01/13

スカラベ

本自体の製法というか作りが凝っている。構成は、生存者編、殺人者編、そして解決編の3部。表側(生存者編)からも裏側(殺人者編)からも読めて、互いのラストがぶつかる本の真ん中に、袋綴じの解決編がある。え?袋綴じ!というわけで、どんな仕掛けが待ち受けているのかと、期待を込めて読み始めたのだが・・・残念ながらやや拍子抜け。樹海を舞台としたミステリー・ツアーで起こる連続殺人など、ホラーゲームのようなハラハラ感は若干あったものの、予想外の展開や衝撃の真相は皆無。あっ、やっぱり!と、あっさり終わってしまった感じです。

2017/05/17

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