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訪問者 (祥伝社文庫)

訪問者 (祥伝社文庫)

訪問者 (祥伝社文庫)

作家
恩田陸
出版社
祥伝社
発売日
2012-04-12
ISBN
9784396337506
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訪問者 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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utinopoti27

湖を見渡せる場所に建つ洋館を舞台に、曰くあり気な人物たちが集合します。これは偶然か、あるいは仕組まれたシナリオなのか? 「来客を告げるベルが鳴った」という短い書き出しが不穏な雰囲気を醸し出します。嵐の夜、雷に浮かぶ女の姿、ベルと共に訪れる意外な人々、正体不明の死体・・。謎が深まる展開に、この先何が現れるのかドキドキです。ただし、ここからが恩田ミステリ。散々煽っておいて、オチがどうにもすっきりしません。一見消化不良気味の収束こそ恩田流の真骨頂なのかも。「竜頭蛇尾」は彼女にとっての褒め言葉だと解釈しましょう。

2017/12/22

aoringo

訪問者に気をつけろのメッセージ。山奥の冬の洋館に死体が一つ。タイトルの通り続々と人が訪れる。一応は解決したけれど、細かい謎は読者の想像で補完するのも恩田ミステリーの定番。謎解くぞ!と構えずあれこれ思いを巡らしながらゆったりと読むことができました。本格ミステリーがお好きな方には物足りないし納得できないところもあるのだろうけれど、私は恩田さんの癖のない品のある文章が大好きなので満足です!

2022/10/14

とろこ

クローズド・サークルもの。弁護士・井上は、急死した親友・峠昌彦の実父と死の真相を探る為、身分を偽り、カメラマンと共に、昌彦を育てた実業家一族の洋館を尋ねた。すると、その家には、前もって、「訪問者に気をつけろ」という手紙が届いており…。井上の後からも次々と現れる「訪問者」。手紙が指す「訪問者」とは誰か?何に気をつけなければならないのか?転落死体は殺人なのか?誰が嘘をついているのか?密閉された空間での心理戦は面白かった。ただ、ラストは、それなりにオチが用意はされているものの、もう少し衝撃がほしかった。

2017/03/26

りょうこ

結構さっくりと面白く読めた!癖のある老人たちとの微妙な駆け引き。リアリティがあるようでて無いようでて、しっかりと物語を読んだ!って感じ。ラストもまぁ好きな方です。やっぱ恩田陸さんの本は面白いですね!

2015/01/13

NADIA

恩田陸のクローズドサークルもの。嵐の山荘特有のハラハラドキドキ感はなく、恩田陸っぽいまったり感が漂う。優雅に時間を過ごしている人たちの余裕みたいな。真相という点では「ユージニア」よりは近いところを見せてくれたように感じた。「ももいろのきりん」・・・ピンクのクレヨンで耐水強化したきりんだったかな・・・?小学生時代に読んだこの本を無性に読みたくなった。

2016/11/17

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