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おぼろ月 (祥伝社文庫)

おぼろ月 (祥伝社文庫)

おぼろ月 (祥伝社文庫)

作家
谷村志穂
出版社
祥伝社
発売日
2012-10-12
ISBN
9784396337933
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おぼろ月 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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やも

ナニコレ、めっちゃ良かった…✨恋の短編7話。大好きだったのに、あと一歩間に合わなかった恋。ずっと好きだったのを今から言う恋。ずっと好きだったのに言えなかった恋。安心感か倦怠感か、それともただの興味なのかお酒でユルクなってしまった恋。聞きたくないけど知りたい恋。目的地は一緒なはずなのにどこかズレてる恋。不倫相手と死でサヨナラになった恋。切ない話ばかりだし、一皮剥いたらドロドロもしてそうなんだけど、不思議と綺麗な読み心地🤔恋は特別な感情。それをぶつけられる人に出会えるってスゴいことだね✨★4.5

2022/03/15

優雨

タイトルと表紙に何故か惹かれて購入。表題作の「おぼろ月」は、ほろ酔い気分を味わえて、ユルい雰囲気が良かった。ほろ酔いの時のユルい感覚でいつもいられたら心も体もラクなのかもしれない。冬の冷えた空に浮かぶおぼろ月も風情があって良いな。「夜の虹」や「夜の街にはお砂糖がある」の夜の雰囲気が、昼間には無い懐の深さと愁いを帯びた優しさがあって好き。失恋したり愛する人を亡くしても、こんな風に何気なく寄り添ってくれる友人がいたら、少しずつでも前を向いて生きられる気がする。人生に躓いても、その分だけ深く優しくなれるように。

2021/04/27

καйυγα

7つの短篇恋愛小説。人と人は出逢ったり別れたりすることが世の常であれば、その狭間で恋に落ちたり大っ嫌いになったりすることはもはや神秘的なものではないだろうか。生物学的に言えば、異性に興味を持つことはある種避けて通れるものではないのだが、ある出逢いを通して思い出や家族に化けてしまうことはやはり素敵だ。恋とはひどく複雑な感情であるからにして、考え方や捉え方が一致した瞬間や勢い余って決断する場面も それが恋心 と無情の寛大さで納得してしまう。著者が綴る文章はさらっと読めてしまうのに、とても好きだ

2016/01/08

水と青と月

初めてのつもりで手に取りましたが、過去に読んだことがあったようです。知ってるストーリーが何個かありました。はかない物語。なんどか読み返したい。

2020/11/28

フィシュー

表題作以外はすべて女性が主人公で、どれも現実にありそうな話。日常譚。劇的できらびやかな物語ってそうそうなくて、傍目にはありふれたイージーな問題(とすら言えないようなもの)を抱えて、ゆっくり消化していくのだな、そんなもんなんだなと思わされた。それは落胆ではなくて、そんなしょっぱい酸いも甘いもに色をつけるのは自分次第なのだな、という静かな実感だった。

2021/01/29

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