映画じゃない日々 (祥伝社文庫)
映画じゃない日々 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
優希
「○○じゃない」女性たちの不器用な心の揺れが愛おしかったです。決してネガティブではなく、淡々と一歩前に進んでいる気がしました。映画を通じて感情が描かれていることで、感情が凄く伝わってきます。切ない短編に添えられた短歌も物語の余韻を味わわせてくれました。
2016/03/17
❁かな❁
加藤千恵さん作品を読むのは3作目。小さな映画館に映画を観に来ていた女性達の8編の短編集。10代〜20代後半で職業も立場も違う女性達が不安や悩みを抱えている。加藤さんの作品は甘々ではなくストレートな言葉で表現されていて好き♡だからとてもリアルに感じる。こちらの作品は短編の後に短歌がそれぞれに添えられていてとても素敵♪『ゴールじゃない結婚』『決定じゃない未来』はお互いの視点で描かれています。『愛情じゃない封筒』『彼女じゃないあたし』は切なかったです。「明日には消えるとしても構わない今も魔法を信じてるんだ」
2014/02/28
aoringo
ミニシアターの映画を通した若い女性たちの日常。うーん可もなく不可もなく、かな。もう少し話に起伏があればいいのに。添えられた短歌もあまりぴんとこなかった...さらっと読了。
2023/08/14
みっこ
電子書籍にて。同じ時間に同じ映画館で、同じ映画を観ていた女性たちの連作短編集。この設定は初めてで面白かった。1つの章が短いので、さらっと読めます。でもさらっと読めすぎて、あまり印象には残らない。1話目の女子高生の話が一番好きだった。後半は共感できる登場人物がいなくて残念。各章に添えられたイラストが可愛く、短歌も素敵で、作品を彩っていました。
2018/04/16
じょんじょん
同じ映画館で同じ時間に同じ映画を見ていた女性8人視点の短編集(8人目はおそらくその映画の主役、同じ時間に見ていたと思いたい^^)著者は高校生歌人だった方なんですね。一篇ごとの短歌がいい感じ。たまたま、同じ環境を共有しても、あたり前だけど境遇、状況は人それぞれ。みなさん程度の差こそあれ、現況の自分に充足感がない人ばかり。リア充なんて言葉もあるけれど、現実世界でもそうそう充足感のある生活なんてないかもしれない。女性らしい心の揺れ、変化が新鮮に読めました。#1の女子高生が好き、#3の主婦が一番かわいそうでした。
2019/05/29
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