刻まれない明日 (祥伝社文庫)
刻まれない明日 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
相田うえお
★★★☆☆20011 『失われた町』を読んで随分経つので細かなところは、それこそ記憶から失われていましたが、本作品で ふたたび不思議な感覚を堪能させてもらいました。3095人の街の人々が忽然と姿を消してしまった事件から10年。消えた人々からのラジオ局への葉書投稿、ある筈がない図書館の利用など不思議な現象が。後半に入って少しずつ状況が見えてくるわけですが、そんな事よりも、本作品は人の心,繋がりを大切にして描かれてる事が好印象でした。この作家さんは世にも奇妙系作品が多いので、そういうタイプがお好きならオススメ
2020/01/28
i-miya
2014.02.09(02/09)(初読、初著者)三崎亜紀著。 02/07 (カバー) 10年前、3095人-一瞬にして消え去る事件。 戻る、沙弓の故郷。 その町、すでにない図書館から本を借りることができる。 消えたかれらの存在、強く感じることができた。 しかし、それは、だんだん薄れていく。 事件の傷と戦う沙弓。 (三崎亜紀) 1970生まれ、福岡。 熊本大学文学部史学科卒。 非現実の中に、現実うぃ浮き彫りにする独特の手法。 世界観、読み手の多くの支持を得る。
2014/02/09
りょうこ
【失われた町】の続編。残された人達の切なさがたまにぐっときた。ってか..三崎亜記さん..個人的に急激に読みやすくなった!失われた町の時は文章の読みづらさを感じたのですが、今回はすんなり文章が頭に入ってきた!とても良いお話でした!
2014/03/29
coolgang1957
失われた町の続編と思ってええのかな( ・_・) …… こんな理由があったなんて!…とは言いながら、どんな理由かはあんまり難し過ぎて判らない(>_<。)けど、忘れられないことが大切なことやと、そんな大切な思念を変質させてはアカンのやと言う事で(^-^) やっぱり三崎さんは、面白い話を書いてくれます!この町にも鼓笛隊が襲来するのかな?
2013/04/24
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
十年前、突如消えた街。しかし今でも、いなくなったはずの人々が図書館で本を借り、ラジオに投稿する。街を歩く人、なくなった図書館の貸し出し記録を配る担当者、一定の人にのみ聞こえる鐘の音、街中に羽ばたく青い蝶の絵。首都と、居留地という不思議な世界観。十年前の記憶が風化して行くのに合わせるように、過去の人々の活動も減って行く。その中で出会い、縁を繋ぎ、未来へと歩いて行く登場人物たちが描かれる。雰囲気が好きな小説の一つ。
2018/03/20
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