競作時代アンソロジー 怒髪の雷 (祥伝社文庫)
競作時代アンソロジー 怒髪の雷 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
喜怒哀楽に寄せてのアンソロジー『怒』間違いないお三方の作品。介錯人の話の鳥羽作家。落語を聞いているかのような野口さん。素浪人稼業・平八郎の藤井作家。どれも怒りがテーマなのだが哀愁が漂う。これもお三方の安定感のなせる業か。この際、喜も哀も楽も読んでみたい。
2016/05/01
baba
アンソロジー。鳥羽氏の「怒りの簪」は山田浅右衛門直弟子京之助の敵討ちにホロリとされ、初作家藤井氏の「不義の証素浪人稼業」は浪人平八郎の振る舞いが爽やか、野口氏の「ラクダの馬がしんだ」は落語のような笑える話しの中で豹変する人物と思わぬ展開を見せて、それぞれ面白いが、大きな活字で3人ではすぐ読み終えてしまい競作としてはちょっと物足りない。
2016/08/11
rakim
「喜怒哀楽」2冊目のアンソロジー。このシリーズは時代小説ファンならはずせない作家さんのそろい踏みです。書き下ろし文庫作家さんの実力はすごいと思いますが、期待に違わず個性的な3編。
2016/06/13
goodchoice
時代小説アンソロジーの第二弾だが、私の好きな作家三人という事で、非常に楽しめた。三人三様で面白かったが、個人的には落語好きで知られる野口さんが「らくだ」を元ネタに途中から違うストーリーを生み出し、なかなか読めるサスペンスにしているところが気に入った。三人とも、good job!
2016/05/15
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