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安達ヶ原の鬼密室 (祥伝社文庫)

安達ヶ原の鬼密室 (祥伝社文庫)

安達ヶ原の鬼密室 (祥伝社文庫)

作家
歌野晶午
出版社
祥伝社
発売日
2016-04-13
ISBN
9784396341985
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安達ヶ原の鬼密室 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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みっちゃん

これはかなりの私好み。平仮名で綴られた子供の日記風の文章とアメリカで起きた連続猟奇殺人事件と、終戦間際の謎めいた邸での日本軍兵士を含む大量惨殺事件、どんな繋がりがあるのか、最後どんな「ああっ!」が私を待ち構えているのかドキドキしながら読むと…そこか!それは全く予想しなかった!2000年の作品という事なので、これまでの数多くの読者には拍子抜けしたり、怒り出した人もいるのでは…と思うけど私はこの意外さが痛快だったね。

2016/07/22

しんたろー

久しぶりの歌野さん。相変わらずサービス精神旺盛な作風で、様々な謎とトリックを 用意して楽しませてくれる手腕は流石!今回は、絵本のような子供の話、アメリカ 留学中の女子高生の話、戦時中の洋館連続殺人、現代の不可解な心中、4つの 話がバランスよく構成されていてリンクもしていた。こういう事を考え出せる能力が 凄いと思うが、登場人物に魅力を感じないのが非常に残念・・・本作で歌野さん3作 目だが、登場人物を思い出せないのは私の記憶力が悪いせいだけではないと思う。でも、単純に本格ミステリとして読むなら悪くない。

2017/01/22

オーウェン

歌野さんの密室ものだから楽しみに読み始めると、いきなりすべて平仮名絵入りの童話みたいなお話。 その次にはサイコキラーの海外もの。 そしてようやく表題作の話が始まるという、変わった構成。基本的には表題作が一番の目玉であり、館の中で現れた鬼。 そして戦時中の兵士たちの奇怪な死から、50年後。 直観探偵・八神一彦が事件を解き明かす。 とにかく細部に至るまで無駄がなく、何かしらの動作もすべて答えを出している。 このトリックに共通しているのが3つの話を繋げるポイント。 だからこそ本の構成を弄ったのは頷ける出来。

2020/11/22

たんたん(休みます)

この小説は4つの短編または中編から出来ているが、それぞれの話がなぜか途中で終わり、間に他の話が入ってその後順番に事件を解決していく。いつもの私なら最後から読んじゃえってなるけど、歌野晶午、何か仕掛けがあるんだろうなぁと我慢する。そして読み終わって、なるほど全て…。よく出来ているけど驚くまではなかった。いつも密室ものは謎が解けても「ほう」で終わってしまう(つまりよくわかってない、笑)。でも「黒塚七人殺し」の世界観は好きだ。いい子にしてるからあのからくりが見たいなぁ。

2016/11/15

きっしぃ

3つの物語。井戸にオモチャを落とした子供、アメリカでの連続殺人事件、戦時中のある館での密室殺人。全く異なる事件にあった共通点と本の構成が上手い!けど、トリックを使うことが前提のストーリーで、偶然が重なりすぎで、登場人物も用意された感が否めない…。トリックさえわかればなんてことない事件だなと思いました…。途中で気がついちゃったんですが、なんかで使われてたっけなぁ?こういうの…?思い出せないけど…。

2017/01/06

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