たとえば、すぐりとおれの恋 (祥伝社文庫)
たとえば、すぐりとおれの恋 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
しいたけ
なりたて保育士すぐりと、偶然出会った草介の恋愛。複雑な生い立ちの草介に対し、すぐりの真っ当な明るさ。「わたしは草介と未来だけではなく、過去という時間も一緒に共有したかった」。読んでいるこちらまで、その微かな傲慢さにヒヤヒヤした。デートの最中に姿を消すことがある草介の、その深淵を共有するには心もとない甘ちゃんぶり。学生の頃、私の友人もデート中に突然いなくなる彼と付き合っていた。「そんな人やめたほうがいいよ」と忠告していたが、あの彼にも抱える生きづらさがあったのか。あの時の友人と重なり、応援できずに読んだ。
2018/11/30
ピロ麻呂
初はらだみずき作品。あまり期待していなかったんだけど、めっちゃ切ないラブストーリーでした!保育士すぐりが好きになった男性には、暗い過去があった。彼はデートの最中に突然いなくなったりする。それは愛情を確かめるためだった…わざとメールの返信を遅らせるようなものかな? でもそれが原因で別れてしまう(>_<) 好き同士なのに、もっと相手に愛情を求めるが故の別れ。よりを戻すことを期待してページをめくるけど、あれ?あれ?…このままじゃ切なすぎる~ 最後は??
2016/04/18
せら
男性目線と女性目線が交互に書かれている。一般的な書き方よりも気持ちのすれ違いが分かりやすいので読んでる方は焦れったかった。最後の終わり方はいいと思う。
2017/12/20
KUMA
タイトル買い。 読みやすい。 なんか映像化しそう
2016/06/18
とっく
解説にあった『ボタンのかけ違い小説』という例えがまさにぴったり。育ちや家庭環境が違う2人が出会ってお互い好意を抱くのにすれ違う不器用さ。読んでてもどかしく切なくなりました。草介の変化がよかったなー。最後もう少し書いてほしかった気もしますが、ここにたどり着けてよかったねと余韻に浸る恋の行方でした。
2016/04/29
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