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子育てはもう卒業します (祥伝社文庫)

子育てはもう卒業します (祥伝社文庫)

子育てはもう卒業します (祥伝社文庫)

作家
垣谷美雨
出版社
祥伝社
発売日
2016-07-13
ISBN
9784396342241
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子育てはもう卒業します (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

相変わらずテーマの選択が秀逸。地方出身→東京の私大入学→就職→結婚と、ある時期までは同じような人生を歩んだわたしも夢中で読ませてもらった。「あぁ、そこで子どもにそのアドバイスはまずいよ」なんていうのも、今だから言えることだ。かつてはわたしも子どもたちに、「わたしの夢だった」お稽古ごとを強制しようとして拒否られ、逆ギレした日々。子育てなんてなにひとつ思い通りにならなかったけど、ふたりの子どもたちは今、好きなことを仕事にして楽しそうに暮らしている。そしてわたしも人生で、今がいちばん楽しい。

2019/08/10

三代目 びあだいまおう

三人の同級生ママさん達は私より10歳程上の世代。でもわかるなぁ!大声で言いたいよ「ホント子育てお疲れさまでした!生きづらい中ホントによく頑張りました!」昔話を自慢げに語るオッサンに辟易する若者達。古代エジプト時代から面々と同じセリフ「最近の若い者は···」があったとか。母親もそう!女性の社会的地位の低い時代に頑張って努力した女性が手に入れた現実、性差別を否定する現代の女性が手にする理不尽。時代は変わっても生きづらさは変わらない。親の心子知らず!でもね、だから大声になる!子育てホントお疲れさまでした‼️🙇

2019/10/08

Yunemo

ほんとに一般的な生き方として捉えていいんでしょう。時代とともに、女性のライフスタイルは変わってきてますね。変わらないのは男の生き方。でもそうでもないか。親と子、妻と夫、この関係を女性3人の大学時代からの生き様として、淡々と綴られてます。その時その時で変わってくる胸中。女性でありながら、男性の長い付き合いそのままに、何十年も続くことの温かさ。この時代相応の家庭水準じゃないと、こうした生活はできなかったはず。悩みながら育てた子達が、親同様に育つ嬉しさ。子供たちも親に似て、新たな世代を生み出す過程を見守りつつ。

2016/07/31

M

80年代初めに学生だった女性3人の、学生時代~55歳にて子育て卒業宣言するまでの、それぞれの人生。いつの世も、親の心子知らず。親の子供時代とは時代が違うからということも大きいはず。誰もが初めてで、そして各々我流を見つけるしかない子育て。暗中模索。身につまされるシーンも多々。後半、淳子の啖呵に喝采。人生は喜劇。自分次第。女の大変さを分かち合える、3人のような友情は大切。未来を心配し過ぎるあまり、今が親子して不満なら何のために生きているのかと。今をどう生きるかでその先に未来は続くということをあらためて感じた。

2016/08/27

じいじ

大学で出会った仲よし三人(1950年後半生まれ)の女性たちの波乱に富んだ半生を丹念に綴った物語。女子大生の就職活動、結婚、出産…子供の教育、嫁姑問題、夫の甲斐性と愛情への不安etc.…その課題は山積です。さて、今作は読み手によって共感するか否かの感想はマチマチだろう。オトコどもへの警鐘なのか? チクリと耳の痛い箇所も多々あって苦笑した。これも、著者・垣谷さんの鋭い感性と徹底した取材力が遺憾なく発揮された面白い作品です。

2019/04/14

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