ポンチョに夜明けの風はらませて (祥伝社文庫)
ポンチョに夜明けの風はらませて (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
Shinji
うん! 無理に立ち向かわなくてもいいよな。辛いんだったら逃げてもいいや。自分の高校時代とは全く違うんだけど、懐かしくもあり、切なくもあり、確かにこんなバカなことばっかり考えてた。高校デビュー、脱童貞、将来とかの妄想と現実を溢れる疾走感で描ききったダメダメでおバカな青春物語だけど何故か感動しました! でもって掛け値なしで面白かった♪ 小ネタの乱射で久々にバカ笑いしたし、各章それぞれ主人公だし、人生で大切な「伏線」と「回収」が見事の一言! 旅に出たくなりました。ビクーニャのポンチョとこの本を持ってです!
2017/05/07
ジンベエ親分
卒業式を目前に「高校デビュー」を目論む、自意識過剰でおバカな男子高校生の話。最初は2人で、父親のポンコツセルシオで走り出すのだが、章ごとに"参加者"が増えていく。各章の終わりにセルシオの走行距離と登場人物の居場所が一覧で書かれているのだが、未登場の人物の名前もあったりして面白い。章ごとに語り手が変わるので、皆がどれだけこの奇妙でご都合主義的な"出逢い"に救われたか、しんみりしながら…読むのを許してくれないギャグの畳み掛け(笑) 特に最終ページ、最後の"一覧"に出てきた名前には笑い死ぬかと思った(笑)
2018/06/05
三代目けんこと
笑えます。泣けます。元気になります。そして、なんだか走りたくなります。友だち100人もいりません。「友だちが多いことはいい事だ」と保育園で歌うあの歌に、いつのまにか洗脳されていたかも(笑)。馬鹿が言える、本音が言い合える友だちが1人いれば、最高であり最強です。
2019/10/13
TAKA
面白かった!いいね、おバカな高校生ぐらいが。人生で大切なのは伏線と回収だ。この出だしからしてこれは絶対面白いと予感した。「俺たちの青春には決定的に奇跡が足りてないんだよ」辛かったら逃げろ!逃げるが勝ちって言うしね。もっと読んで欲しい本なんだけどなあ。
2018/09/19
Walhalla
ポンチョに夜明けの風はらませて~♪。『母をたずねて三千里』の主題歌の一節ですが、この部分ってやや早口なので、一瞬でも気を緩めると詰まってしまいますよね。物語もそんなペースでどんどん進んでいきます。おバカな男子高校生の青春ロードノベルでしたが、失敗しても全力でやり切るから楽しいのですよね。私も昔、わざわざ原付バイクで小旅行したのを思い出します。
2020/07/21
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