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かまさん 榎本武揚と箱館共和国 (祥伝社文庫)

かまさん 榎本武揚と箱館共和国 (祥伝社文庫)

かまさん 榎本武揚と箱館共和国 (祥伝社文庫)

作家
門井慶喜
出版社
祥伝社
発売日
2016-10-13
ISBN
9784396342555
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かまさん 榎本武揚と箱館共和国 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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タルシル📖ヨムノスキー

明治元年、函館に独立国を造ろうとした榎本釜次郎武揚の物語。函館戦争は戊辰戦争の最後というくらいで、教科書にもほとんど出てこないし、読む前はあのどさくさに建国を企むなんて、すごくスケールのデカい人というイメージだったけれど、とにかく天にというか天候に見放され、おまけに率いていたのがゴリゴリの脳筋武士軍団で気苦労が絶えない気の毒な人だった。もしあの時船が沈んでいなければ、歴史は変わっていただろうか。途中に挟まれるフランス革命の話で、愛国心という考え方がなぜ、どうやって生まれたかという話は目から鱗だった。

2022/04/10

rokubrain

先日、河井継之助の人物像に強く感銘を受けたが、 もう一人、別なやり方で"第3の道"を進もうとした人物、榎本 釜次郎 武揚。 最強の軍艦があれば、新国家を守るのに十分な役割を果たせると確信して、国家建設を進めていたが、頼みの「開陽」が座礁したのと「甲鉄」の乗っ取りの失敗を契機に形勢を悪くし、結局、薩長の新政府軍に降伏した。 その間、彼らとの対比のみならず「函館共和国」の幹部メンバー(なんと選挙を実施している!)同士の気持ちのぶつかり合いから、当時の時代の移り変わりの精神が伝わってきた。

2020/02/09

よし

榎本武揚の伝記小説は始めて。福沢諭吉が「函館五稜郭の闘いでの決死苦戦を天晴れな振る舞い」と賞賛しつつ、「新政府に仕え子爵まで登りつめたことを、竜頭蛇尾の江戸人士気風を備えたり」と辛口な批評を加えている。今まで、自分も「潔く全滅しておけばいいのに。」ぐらいにしか思わなかった。読んでみて、自刃して武士らしい最後を遂げることよりも、降伏していくことの方がはるかに大変なことだと分かった。前作の「しゅんすけ」同様、語りがテンポよく一気に読ませていく熱があった。武揚の江戸っ子でポジティブな語りも痛快だった。

2019/03/01

keisuke

面白かったし、とても読みやすかった。「シュンスケ」も「家康、江戸〜」もやけどなんでこの人の歴史小説は読みやすいんやろうか。とりたてて変わった書き方とは思えんけど。名前は知っとるけど、土方目線の時に五稜郭で出てくる人、くらいのイメージしか無かった榎本武揚。実はこんなに面白い人って初めて知った。そもそも江戸出身とすら知らんかったから、最初勝海舟そっくりやなって思ったし。もっと色んな人のを書いてほしい。あ、この本は表紙とタイトルで損をしてると思う。タイトルも「かまさん」だけでええやん。

2017/03/07

TomohikoYoshida

鳥羽伏見の戦いから、箱館戦争に敗北するまでの榎本武揚の物語。全563ページ、面白くて一気に読みきった。

2019/06/08

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