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坐禅ガール (祥伝社文庫)

坐禅ガール (祥伝社文庫)

坐禅ガール (祥伝社文庫)

作家
田口ランディ
出版社
祥伝社
発売日
2017-01-12
ISBN
9784396342784
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坐禅ガール (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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TANGO

30代の薄幸の美女のりん子と、40代の作家のよう子。女ならではのコンプレックスや悩み、家族や死や若さへの妬み嫉み等々、なかでも言葉や説明で理解したがる頭でっかちなよう子に私は似ている気がして、煩悩渦巻く二人に苛立ったり共感したり刺されたりした読書だった。「座禅」という手段でその歪みを矯正できるかどうかは分からなかったけれど、一度でもいいから、「ただ、座る」その体験をしてみたいと思った。

2018/08/21

はじめさん

交流のあるお寺で311鎮魂イベントを開いた女流作家。そこに現れた、読者を名乗る心ここにあらずの美女。恋人を震災で亡くしたと語る。心か身体どっちか病んでるから坐禅しなさいと説き、近く来日する日米ハーフの女性禅マスターと引き合わせることに。精神と肉体のデトックス。/ 美女は東京、仙台の遠距離恋愛に耐えられず東京で年下の彼氏作ったり、二股かけてけっこうやりたい放題なのだが悲しい過去も。その恋愛ジャンキー的な部分に作家は、好きと言ってくれた人だけを好きになる。それは恋愛「取引」時に愛情手形は不渡りを起こすと諭す。

2018/02/22

のんちゃん

当初、今流行りの◯◯ガールものかと思い、気軽に坐禅のノウハウを知るために読み始めた。が、どっこい、結構キツイ内容だった。人間の負の面、嫉妬や劣等感、傲慢や無理解を突きつけられた。主人公のガール二人の過去が重く、そこからの煩悩を坐禅によってどう扱っていくかが描かれている。正解はないし、いつ心の安定が訪れるかもわからない坐禅による煩悩の浄化探し。うーん、考えさせられた。でも、一度は坐禅、体験してみたいと思った。

2017/02/08

meow3

醜さ故に整形する苦しみ、年をとって男に相手にされなくなる苦しみ、そのどちらも経験していないにも関わらず何となく分かってしまって暗澹とした気分になった。女の業を書くのは桐野夏生が一番と思ってたけど、ランディもなかなかです。とりあえず女の美醜に関してが一番のテーマで坐禅に関しては二の次な感じがする作品。今の私にはとりあえずまだ坐禅にはいいかな。

2018/12/18

えりまき

2020(313)予想と違ってドロドロとしたお話。40代の作家よう子のもとに救いを求めてやってきた美女りん子。座禅マスターのアイリーンと座禅を通じて、自分を見つめ直す。頑固なよう子。コンプレックスの塊のりん子。「よく、『お陰さま』っていうでしょう、「お陰」っていうのはあなたの後ろにいるあなたの本性なのよ。それを相手に見せるのがお辞儀なの」

2020/12/13

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