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ロストデイズ (祥伝社文庫)

ロストデイズ (祥伝社文庫)

ロストデイズ (祥伝社文庫)

作家
大崎善生
出版社
祥伝社
発売日
2018-08-09
ISBN
9784396344436
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ジャンル

ロストデイズ (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

【追悼~大崎善生】30半ばで娘を授かった夫婦のなんとも言えない距離感をリアルに綴っています。リアルというのが果たして正しいのか自分には読み取れませんが、こういう夫婦もあるんだろうなというのが正直な感想になります。娘が産まれてから、なんとも言えないギクシャクとした夫婦の間に恩師が危篤との一報が。そんな恩師は南仏のニースにおり、夫婦二人で見舞いに行くコトに。全体的にはとてもキレイにまとめられた描写で、大崎さんらしい作品でしたが、あまりにもキレイにまとめられすぎており、逆に少し印象薄は否めず、少し残念でした。

2024/08/14

おかむー

もだもだうじうじの主人公に終始イライラする系はひさしぶりだな。『可もなし不可もなし』。子供が生まれたことをきっかけに妻との関係に違和感を抱く主人公。そこで思い悩むだけならまだしも、仕事に逃げた挙句に不本意な配置換えからアル中一歩手前まで行くわ、その場限りの体の関係を三度も繰り返すわ、遡れば大学時代には麻雀で破滅しかけるわ、さらっとクズ。そもそも「子供が生まれたところで夫婦の山頂、あとは下り」って思考がまるで共感できない。終盤の南欧の風景でなんとなくキレイに胡麻化したけど、主人公が不快すぎて苦々しく読了。

2020/06/28

hope

★★★★ 大崎さん2作目。大人のモラトリアムのような物語。上り坂と下り坂。生きている意味。積み上げていると思っていた日々は、ただ失われていくだけのものになっていた。 三十代の男性編集者が、妻の出産を機に、家庭や愛情に違和感を感じて自堕落な生活に陥っていく。ある日、恩師が倒れた知らせを受けて、フランスに妻と見舞いに行く。主人公はろくでなしだ。ただ自分が可愛いだけだ。でも、私にも思い当たることはあり、共感を重ねてしまう。設定やテーマが『永い言い訳』と印象が重なる。

2018/10/10

かんちゃん

大崎さんの描く男性像が、私はなぜか憎めなくて好きになる。優しくて弱くて不器用で頑固で。 恋人から夫婦になり、子どもを授かり、みんなが同じように年齢を重ねる。その中で変わるものと変わらないもの。言葉にしないとわからないもの。夫婦の形はもちろんそれぞれだけど、恋人だった時の雰囲気をたまに醸し出せる関係性って憧れる。

2022/09/09

Yummy

生きる意味を深く模索するし続ける作品。主人公である同世代の男性の理屈っぽい考えに共感があまりできず、そんなに考え込むことか?とか、疑問があるなら奥さんに聞けばいいのに、とか思ってしまって読み進めるのに時間がかかった。主人公の考え方に慣れてきた後半からは一気に読めた。生きる意味についての答えはちゃんと用意されていたので最後まで読んで良かったと思う。子供を持つサラリーマン男性にオススメ。

2019/05/20

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