金曜日の女 (祥伝社文庫)
金曜日の女 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
ゆのん
昭和60年8月に刊行されたものの新装版という事もあり、とても昭和的な感じのする文章だった。悪女物、サスペンスを期待していたのだが…官能的なシーンがとても多く、サスペンス要素が薄れてしまっているように思えて私としては残念。ラストも呆気なく、『う〜ん…』と唸ってしまう微妙さ。46
2020/02/18
mr.lupin
酷評的なレビューが多いようだが、さすがに30年も前の復刊本として昭和テイストが漂っていて、それでも想像以上にスピード感もあり、それなりに十分に楽しむ事ができた。それに帯にあったように、「金曜日の女」に見事騙された。全体的にはハードボイルドとミステリーとそしてエロチシズムと、全てが中途半端ながらも融合していたような作風だった。最後がちょっと残念な終わり方だったかな。☆☆☆☆☆
2020/12/27
ALATA
う~ん、これもミステリー?、何とも中途半端な感じです。岸部姉弟の無理心中事件に端を発し、関係者が次々と消されていく。卓也がミキのマンションに転がり込むくだりから、金曜日の女に辿り着くまでなにか、予定調和かな~。謎解きの要素も希薄で消化不良。★2 ※調べてみたら笹沢さん、木枯らし紋次郎の作者だったんですね。
2021/06/12
JKD
莫大な財力を持つ社長であり父親の愛人マンションに居候するフーテン息子、卓也。近親相姦姉弟の謎の無理心中に、父娘相姦の無残な決裂。一緒に居たらやがて殺されると言う金曜の女と死を掛けた密会。物騒な人たちばかり出てきて、唯一冷静な卓也が最後に血みどろの決戦。雑なようで、ちゃんとどんでん返しもあり、しっかり筋の通ったミステリーでした。ところで、卓也はなぜタバコに火をつけなかったのでしょう?こればかりは最後までわかりませんでした。
2018/10/24
との@恥をかいて気分すっきり。
30年前だなァと思えるセリフ、ストーリー。バブル時代の狂騒に抗うようにあえてアナーキーな敗退的な映画やドラマ、文学が流行っていた。当時はそれがクールに写ったのだ。エロシチズムとハードボイルドはその典型であった。
2018/11/18
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