ホームズ連盟の冒険 (祥伝社文庫)
ホームズ連盟の冒険 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
かめりあうさぎ
シリーズ第二弾。いやぁー今回も文句なしで面白かったです!脇役たちにフォーカスした短編集で、今回はモリアーティ教授、メアリ、ビリー、マイクロフト、モラン大佐、スタンフォードがそれぞれ主役の6話収録。全話面白かったですが、お気に入りは『アメリカからの依頼人 少年給仕ビリー』と『ワトソンになりそこねた男 医学助手スタンフォード』かな。相変わらず原作の世界観とのつながりが自然でニンマリしちゃいました。
2019/05/26
ワッピー
「ジョン、全裸連盟へ行く」の著者北原氏の「ホームズ連盟」第2彈。(また2冊目から読み始めてしまった・・・)聖典に出てくる登場人物の視点でホームズを語る趣向で、悪の天才モリアーティ、メアリ・ワトソン夫人、探偵事務所の給仕ビリー、ホームズより切れ者の兄マイクロフト、モリアーティの腹心モラン大佐、ホームズとワトソンを引き合わせたスタンフォード編を収録。各キャラの持ち味を存分に楽しめる作品ばかりで、スーパー・シャーロキアン北原氏の腕の冴えに時を忘れました。これは1の「ホームズ連盟の事件簿」に遡らなくては。
2019/11/19
マッちゃま
いやしかし実に面白い♪ ホームズの大ファンも、かじった程度の俄かファンも(俺か?)きっと楽しめると思います。ホームズ聖典では脇を固める人物たちが主役の短編集。第2弾ではありますが本書から読んでも大丈夫な作りです。本書はモリアーティ教授、メアリ・ワトスン夫人、少年給仕ビリー、兄のマイクロフト・ホームズ、教授の部下 副官モラン大佐、ラストは「ワトスンになりそこねた男 医学助手スタンフォード」が登場。聖典に精通していなくともニヤニヤして読める作りですし、知ってる者からすればコレまたニヤニヤ出来るのだと思います。
2019/06/02
ほうすう
前巻に引き続きホームズの周囲の人物を主人公としたパスティージュ作品。モリアーティやマイクロフト、ワトソン夫人、モラン大佐など多彩な人物からの視点でより膨らんだホームズの世界を感じることができる。特にモリアーティら犯罪者側の視点は興味深い。かわいらしい双子が印象的な「蒼ざめた双子の少女」、ホームズとワトソンの出会いの前日端的な「ワトソンになり損ねた男」なども面白く、なかなかの傑作ぞろいであった。
2019/06/15
agtk
北原尚彦さんによるホームズのパスティーシュ。脇役達の物語。短編集で6話が収録されているが、どれも読みやすくワクワクさせられた。特に第1話のモリアーティ教授と第6話のスタンフォードの話は印象的だった。スタンフォードのおかげでホームズワトスンのコンビが誕生することになったとは。一番好みの話は第4話のマイクロフトの話。こういう雰囲気の話には弱い。「ホームズ連盟の事件簿」も買ってきた。読むのが楽しみだ。
2019/05/25
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