双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)
双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
しんごろ
お江戸の火消しはもちろん、大阪の火消しも京都の火消しも、火消し魂は一緒!誰かが音頭をとれば心はひとつ!源吾、かっこいいぜ!一橋家、土御門が政が絡みどうなるのか。ぼろ鳶組が翻弄されないように祈るだけ。気になるキーワードもでてきて、どうなることやら。次作が待ち遠しいよ~。
2019/08/17
W-G
京に続いて大阪へ。上方が舞台になると特に読みごたえが出る。再登場の弾馬の背景が描かれ、新たに登場した大阪火消の面々も個性派揃い。ちょろっと出てくる土御門にもしっかり存在感があり、とにかく気になる人物が目白押し。そんな中でも、緋鼬の脅威は際立って迫力があり、この題材が加わったことで、キャラ読みで終わらせない作品となり得た。星十郎のメイン回と呼べる物語だが、お鈴との関係や、野狂との関わり等、星十郎は何気にフック盛りだくさんなので、小分けで今後も遠征がありそう。野狂メイン回が本当に楽しみ。
2022/06/17
海猫
シリーズ9弾にして、今回は大坂遠征編。なのでぼろ鳶組のメンバーは江戸に居残りが多く、揃って出てこない。が、それ以上に大坂の火消たちの人物像が面白く、大坂の火消ルールが江戸とは違って興味深い。で、火炎旋風その名も緋鼬が生き物というか怪物のごとき恐ろしさ。火を消そうとすればかえって暴れ狂うという、たちの悪さで描写も生々しい。また、土地や立場の違う火消たちが団結していく過程はなかなか熱いものがある。この巻は加持星十郎の活躍がメインという意味でも、記憶に残る一冊となった。
2019/07/17
旅するランナー
羽州ぼろ鳶組⑨。ぼけ! あほんだら! われ、どこのもんや。江戸の武家火消やてえ、何してけつかんねん。えっ、大坂人をびびらしとる炎の竜巻、緋鼬(あかいたち)をやっつけてくれはるのん。えー、何やて、そないなやり方ででっか。いやー、えらい賢い風読みでんな、星十郎はん! ごっつい肝の据わった御頭でんな、源吾はん! ほんまにおおきにやでえ、ぼろ鳶組!
2020/09/27
しんたろー
遂に既刊ラスト、第9巻…これほど、読み終わるのが惜しいシリーズも珍しく、ゆっくり読もうと思ったが相変わらずの面白さでサクサクとページが進んでしまう嬉しい悲鳴。舞台は大坂で第4巻の続編的な内容…江戸と違う火消し事情の中、炎の竜巻「緋鼬(あかいたち)」に立ち向かう源吾…星十郎を中心にしつつ、京都の火消し・弾馬も色濃く描いていて嬉しい。終盤の源吾が叫ぶ大坂火消したちへの台詞も「流石、主役!」と大向こうから声が掛かりそうな胸が熱くなる名シーン。レクター博士を想起させるシーンもあって娯楽色満点、10巻が待ち遠しい♬
2019/10/11
感想・レビューをもっと見る