羽化 新・軍鶏侍 (祥伝社文庫)
羽化 新・軍鶏侍 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
やま
軍鶏侍9作目 新・軍鶏侍(第二期)3作目 2019.09発行。字の大きさは…中。 タイトルの羽化が良くわかる前半と、悲しみと、すごい人だったんだなという感嘆の言葉しかない後半である。 岩倉道場・岩倉源太夫の息子・幸司(14才)の成長は、一皮剥けたというものではなく、目の前の崖を一気に越えて行ったというほどのものである。 そして、下男・権助爺が亡くなった。悲しみにたえない(涙)。 次回はどんな展開になるか楽しみです。
2019/11/20
ベルるるる
源太夫の息子幸司は蝶や蜻蛉が羽化するように飛躍する。道場の後継ぎとしての覚悟が鍛錬や人との接し方までもを変える。 今作の一番の話は権助の死。権助との別れは悲しいけれど、権助の博識、慧眼に皆が助けられてきた事がわかる。そして権助が残した桜の若木は次の世代への希望。
2020/02/12
タツ フカガワ
岩倉道場も新しい時代に入ったなあとしみじみ思った“新”シリーズ3作目。そう思う象徴的な出来事が、老僕権助の死でした。僧侶恵山になる前の天才剣士大村圭二郎を支えた権助(『飛翔』の「巣立ち」)、いまは長崎へ留学する龍彦(当時は市蔵)が源太夫の養子になった経緯を知って懊悩する少年の姿にぼろぼろと涙を流す権助(『水を出る』)。シリーズ屈指の名作を懐かしく思い出しながら読み終えました。
2020/10/13
woo
オマヌケにも”長谷川”卓と間違えてシリーズ全巻発注😓 読み始めて(面白いんだけど)”ん?若干作風変わったかァ?」でよく見たら”野口”卓(爆)で、s十杯したかと言うとそんなことは無くて結構面白い♪「オッ、そう来たか!」的なものはないけど、途中ややダレ感が出るも直ぐに復調✌️都合10刊楽しく読めました^^
2019/10/23
茶幸才斎
軍鶏侍こと岩倉源太夫の道場では、今日も弟子たちが竹刀を振り汗を流す。十四歳になった源太夫の息子の幸司は、将来この道場を継ぐ意思はあるが、自らの力量に自信が持てず、源太夫の一番弟子、東野弥一兵衛を訪ね助言を請う。幸司をはじめ、この道場では、多くの若者が個々に悩みや苦しみを抱え、だがその先に何かをつかみ成長していく。そして、そこには必ず、若者らを支え見守る年長者の眼差しがある。子は、自分の存在を認め、温かく目を向ける大人を身近に感じてこそ、真っ直ぐに育つのだろう。我が子の宿題にも面倒がらず付き合おう、と思う。
2019/10/07
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