辛酸なめ子の世界恋愛文学全集 (祥伝社文庫)
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辛酸なめ子の世界恋愛文学全集 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
いちろく
著者の視点で描かれる、古典から最近の国内外の恋愛小説レビュー本。明らかに言葉を選んでいるな、オブラートに包んでいるな、と思われる表現でも、ナンダカンダぶった切っている所が面白い。例えば、『蒲団』の主人公は好きな女子の縦笛をコッソリ吹いて間接キスする小学生男子と同レベルとか、『夏の終り』での不倫相手宅を訪れた女性が見かけた壁に掛かった相手妻のワンピースの存在を目立つ所に掛ける泥棒猫対策と表現したりとか、古典名作、近代文学でも変わらず終始こんな感じで笑えました。電車をはじめ出先で読んでは駄目な本です、ハイ。
2020/08/06
キビ
読んだことない話が多いのに、もう、読んだ気になってお腹いっぱいって感じです。面白い。あの名作と言われる物語が実はこんな感じなんだー。とか、確かに屈折してるよねーとか…。堀辰雄「風立ちぬ」文学史の中で崇高なイメージしかなかったのに…。石原慎太郎「太陽の季節」ってそんななの‼︎マジか⁈など色々思いました。「ジョゼと虎と魚たち」は益々読みたくなりました。最後に太宰治についても書かれています。この流れでラストに太宰!さすがです。
2019/12/28
ソルト
私が、この本を電車等の公共交通機関で読めない理由が2つある。イラストがキワキワなのと面白すぎて笑っちゃう。辛酸なめ子の俯瞰感がすごい。あと、あえてタイトルに「辛酸なめ子の」としてあるのは、辛酸ワールド自信のあらわれか?逆にクレームお断り的なことか?読んだ本に登録しようとしたら15しか登録していなかった。もったいない!自分の感想をアップしてから他の方の感想を読む。ドキドキする。
2019/12/27
ジュンコ
読んだことある作品もない作品も。辛酸なめ子の解釈だと全然別モノに感じるなぁ笑 文学っておもしろいなって改めて思う。
2020/01/12
shouyi.
世界の文学でさまざまな恋愛を語る。古今東西の有名な物語を気楽に外観できるから、知らないものだけ拾い読みもできる。入門書に良いかも。
2021/02/07
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