ライプツィヒの犬 (祥伝社文庫)
ライプツィヒの犬 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
ぶうたん
意外と読んでいて4冊目。著作としては伝奇など多くも出しているが、本書はリアリズムに貫かれた一編。ただし題名から想像するようなハードボイルドな方向には行かず、演劇とベルリンの壁崩壊を組み合わせて、モラトリアムな主人公の遅い青春を描くような作品になっており、存外淡白な味わい。何より主人公の行動が受け身かつ行き当たりばったりで、ストーリーを駆動させるようにはなっていないので、ちょっともっさりしている。最後はちょっとした活劇になりかけるが、もとからそういう方向を目指していないので、あっさり収束して終了。
2021/11/10
しんこ
読み始めはこのままだらだらと行くのかなーと思っていたら後半で急展開!芸術家としての才能に、DDR時代の闇、愛し合っていたはずのふたりの話と盛りだくさんすぎて忙しかった~。
2020/07/27
杜杜
紙で購入
2020/06/03
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