国士 (祥伝社文庫)
国士 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
chiru
「そんなやり方、絶対に許さねぇ!」利益のためなら加盟店も社員も使い捨て。日本経済を蝕むプロ経営者とフランチャイズビジネスの深い闇を描いた作品。カレー専門店「イカリ屋」の創設者である篠原は加盟店と団結して店を日本一に押し上げた。しかし予想に反し成長を見込めず経営から退くことに。コストカット、人件費削減、その結果、職を失い、再雇用も適用されない。そんな社会構造を変える起爆剤とは?プロ経営者に会社をメチャクチャにされる瀬戸際で大逆転が見事にキマった、スリリングで痛快なビジネス小説!★4
2022/09/29
ユザキ部長
恐ろしいフランチャイズシステムとドミナント戦略。一昔前のアルバイトのやりくりだけじゃないのね。目先の利益だけじゃなく我々の子供たちの世の中を憂い販路をさがす。プラチナタウン、和僑と面白かった。
2020/10/27
ヒデキ
プロ経営って何なんだろうと思える本でした。 さらにこの上に「投資者」と「利益」のみを優先する存在たちについて考えてしまいました。 彼らが、いるから、株価が維持されているとも思えますが 基本的にこんなの資本主義じゃないと思ってしまう 私としては、これから、どうなるんだろうと思ってしまいました
2022/10/30
バイクやろうpart2
楡周平さん作品一作目です。タイトルに惹かれ手にしました。『国士』と言うと『国士無双』ぐらいしかピンとこない中で頁をめくりました。読み進むにつれてドキドキ、ハラハラ!、ドラマを見ているようで、頁をめくるスピードも速くなりました。経営は利益を上げることこそ至上命題、一方で働く人を無視した経営は、何処で行き詰まることを予感させます。今の難しい時代を鮮やかに表現された素晴らしい本に出会えました。
2022/11/26
タルシル📖ヨムノスキー
国内に900店舗を有する大手カレーチェーンのいかり屋(多分ココ○チ)。新しい事業として海外進出を考えた現社長は高齢でもあり、会社に海外進出のノウハウもないため、外部から社長を招き入れることに。このやり手の新社長が取った行動とは!?以前から疑問に思っていた、なぜ同じ地区内に同じ会社のコンビニが出店するのか。外資系のコーヒーチェーンなんかもそうだけど。そんな疑問を解決してくれる作品。コンビニのシステムを知った途端に気分が悪くなる。かと言って今やなくてはならない存在なのも紛れもない事実。世の中便利すぎるんだな。
2020/09/11
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