そして、星の輝く夜がくる<震災三部作 第1弾> (祥伝社文庫)
そして、星の輝く夜がくる<震災三部作 第1弾> (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
ねなにょ
ちょっと感情が先走る傾向があるものの、子供たちの幸せを第一に考える小野寺徹平や彼の良き理解者であり、自らが矢面に立ち、児童がやりたいことを実現させるために誠意を尽くす浜登大吾のような教師がもっともっと増えたら、学校がもっと素敵な場所になるだろうに… まいど先生の人間味あふれるキャラクターと徹底的にこだわった架空の遠間という場所、限りなく本当っぽいエピソードで、マスメディアなどから入ってくる情報とは異なる、被災地が抱える様々問題、課題が見えてくる。
2022/05/19
puu
真山仁、2冊目。東日本震災直後に被災地に応援教師として赴任してきた徹平の物語。読んでいてこれはいつ出版したのだろうと気になって確認してしまったほどリアル。初出誌は2011年だったので震災後すぐ。よく書けたし出せたな、と思うようなリアルな話だった。真山のアツい想いが伝わってくる佳作。そしてさつきの手紙はエピローグだろうと思っていたらないまま終わってしまった…気になる…!! 続編があるようなのでそちらか? これは読まねば。
2023/05/03
おうさま
真山仁が描く『震災三部作』第一弾。版元さんのおすすめで 第3弾完結編の「それでも、陽は昇る」を読ませていただき、いたく感動。これは第一弾から読まねばと思いいたる。 被災地からは離れているので、他人事と感じてしまっているのは否めないが、決して忘れてはいけないことだと思う。 フィクションでありながら、きっとこういうことが現実に起きていたんだろうと思える、真山さんの取材力は凄いし、多くの人が読むことで、あの震災を忘れずに教訓としていくことが大切だと痛感。
2021/03/17
ショコラ♡
時期的にタイムリーでした。東日本大震災の数ヶ月後に関西から赴任してきた小野寺先生。自分も阪神で被災し妻子を失う経験をしているにもかかわらず、明るく子どもたちと向き合う。部外者だけど同じ傷を持つ者同士、微妙な関係だけど地元の人たちにも徐々に受け入れられる。いまだに復興とか程遠い気もするけれど、子どもたちの前向きさには、進んでいくしかないと思わされる。
2021/03/14
太陽の塔
評判を聞いて購読。感動作でお涙ちょうだい的なストーリーかと思いきや、現実的な問題からの物語構成でとても考えさせられる作品であった。被災者、ボランティアでは簡単に括れない、人それぞれに思いや問題があり、正解がない中での悩みながらの発言や行動には、自分ならばという想像力が必要。早く続編を読みたい。
2021/07/28
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