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ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)

ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)

ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫)

作家
中山七里
出版社
祥伝社
発売日
2021-12-10
ISBN
9784396347802
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ヒポクラテスの試練(祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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イアン

★★★★★★★☆☆☆法医学を扱ったヒポクラテスシリーズ第3弾。急速に進行する謎の肝臓がんにより、元議員の男が死亡する。しかしそれは寄生虫・エキノコックスによる恐るべき感染症だった…。浦和医大の光崎や真琴、埼玉県警の古手川らお馴染みのメンバーが感染源を突き止めるべく東奔西走する。感染した議員らが命に代えてでも護ろうとする秘密とは。そこに何者かの意図が介在したのか。初出は2017年だが、パンデミックなどその後のコロナ禍を予見したような内容に驚いた。議員の視察先がNYではなくパリ(エッフェル塔)なら尚良かった。

2024/01/30

KAZOO

中山さんの法医学者シリーズ3作目で、最初は短篇集だと思っていたのですが事件が連続的に続きその謎が解明されます。今回はニューヨークまでの出張があったり都議会議員の先生たちがからんで、さらには性病、果てはエキノコックスという専門の話なども出てきて作者の知識の幅広さに驚かされました。最後はなんとまあ…、という感じではありました。

2022/09/21

ふじさん

浦和医大法医学教室にの光崎教授の元に、急激に悪化した肝臓がんで急死した前都議会議員の司法解剖に依頼がきた。埼玉県警の古手川の捜査では、毒殺の疑いが浮上したが、光崎は別の死因を突き止める。今回は、この死因を巡る題材で、物語は展開する。死因の究明の段階で、都議会議員の海外視察での疑惑が浮上し、真琴とキャシーはニューヨークに調査に出向く。怒涛の展開で話は進み、人間のエゴや個人の打算、アメリカ社会の人種差別等が絡んで、最後はいつもながらの思わぬ結末を迎える。今のコロナ時代だからこそ読んでいて怖さを感じる。

2022/11/26

ま~くん

ヒポクラテスシリーズだから勿論、浦和医大法医学教室が舞台になるのだが、今回は国外迄真琴とキャシーが出陣。急死した前都議会議員の死因に不可解なものを感じ取ったお馴染みの光崎教授。更に立て続けに都議会関係者も同じ症状で死亡した。原因を突き止めるが、何故発症したのか皆目検討がつかない。関係者も全く捜査に協力をしてくれない中、埼玉県警の古手川がある情報を掴んできた。真相究明迄の過程で出てきた事実は実際にありそうで頭にくる。「真犯人はお前だ!」的な結末ではなかったが、糞みたいな奴らには相応の鉄槌が下されるであろう。

2023/04/10

annzuhime

シリーズ第3弾。今回は謎の肝臓がん。普段見れない光崎教授の焦り具合が今回の謎の深さを物語ります。なかなかヘビーな真相です。それにしても長年の悪友であるおじいさん2人のやり取りが、皮肉まみれだけど渋かった。そして古手川さん、今後の進展が楽しみですよー。

2022/04/13

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