伊勢佐木町探偵ブルース(祥伝社文庫ひ14-4)
伊勢佐木町探偵ブルース(祥伝社文庫ひ14-4) / 感想・レビュー
mae.dat
ハードボイルドを装ってはいますが、ノリが適度に抜けていてね。それが良い雰囲気作りに貢献している様ですよ。書店の色紙に「神奈川県のみなさんに愛していただきたい‼︎」と著者のメッセージがあったの。知らなくても問題無い程度に、横浜の地名が出てきたり、横浜・神奈川ならではの小ネタが……いや、露骨にかなぁ仕込まれていたりしていますね。ただね、ボルボだのBMWの7シリーズだの言っていますが、そこは日産のお膝元ぢゃよ。何故か探偵業の依頼と義弟が追う事件がシンクロするのよ。義弟、舎弟を筆頭とした人々との関係と対話ですね。
2024/01/16
ち~
親の再婚で義理の兄弟となった冴えない探偵・圭一とイケメン&エリート刑事・脩。圭一が請け負った地味な依頼が、いつの間にか無関係に思える殺人事件と結びついていく短編4話。推理は鋭いのにツメの甘い圭一とおバカな助手・真琴、最後はビシッと締めてくれる脩、3人のコンビが楽し過ぎる。著者特有の『烏賊川市シリーズ』路線のギャグも満載でめちゃくちゃ面白かった!表紙は単行本のままの方が良かったな。シリーズ化希望。
2022/07/24
coco夏ko10角
単行本既読。好きなので文庫でも。東川さんのたくさんある作品の中でもこれ特に好きなんだよなぁ。伊勢佐木町や山手町の空気とか義兄弟のやり取りとか。シリーズ化するだろうと思ってたけど未だに二冊目は出てないのよね。
2023/10/07
ハゲおやじ
私の好きな作家。設定は、よくある感じ「異母兄弟で家庭環境に差異があって…。」だった。四話の短編から構成されていて、ドタバタコメディの内容だけかと思えば そうでは無く「おっ!」となるミステリーにもなっている。悪く言えば「ささっと読める」感じは健在で、重い内容や読後の嫌悪感とは無縁(だから、私に合っているんだなぁ)。”尾行の顛末”は、「えぇ~っ」という事もあって 面白かった。これもシリーズ化するなら、冴島 遥との絡みも描いて欲しいなぁ。
2022/10/15
bayashi
地域に根差す東川作品群、今回は横浜エリアで短編4編。ハードボイルド?に振っているからか?当社比ユーモア控えめ。もう誘拐なんてしない を思い出した。好きなのは4つめ、トリックや推理のとっかかりにモノが使われる作品のなかで最も「まあまあ身近&考えたらわかりそうだけど考えもしなかった」ため。
2024/02/07
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