Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス(祥伝社文庫)い17-7
Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス(祥伝社文庫)い17-7 / 感想・レビュー
しんごろ
シリーズ第二弾。お約束ネタにハマると、ネタがいつでてくるかという楽しみ、ネタがでた時の喜びと安心感。これが、お約束ネタの良いところ。今作は家庭を持った長江と渚夫妻の長江家、夏美と健太夫妻の冬木家を往き来する宅飲み。でも構成は変わらず、お約束ネタに思わずニンマリ。夏美、なぜ、そのタイミングで思い出す。長江、相変わらずくどいわ。前作も思ったが、酒の肴は、あと一品はほしいと思うが、この人達のホントの肴は“おしゃべり”だから仕方ないのか。前作同様、ラストの仕掛けはしてやられた。お見事。長江の一言が格好良かった。
2022/10/06
オーウェン
酒を肴に、ちょっとした出来事を疑問として提示し、それを推理して解決する。 酒のおつまみも持ち合わせて楽しく見れる短編集の第2弾。 1のラストで見せた展開から進展して、4人での飲み会に変わる。 その中で自身の子供や、会社の仲間などの疑問が酒の肴に。 1ほどにのめりこむ話は少ないが、今回もおつまみの類いはやたらと充実している印象。 そしてラストの話は1同様に進展が見られるエピソードになっています。
2023/01/18
fukumasagami
飲み会のアテは謎解き。前巻と違うのは当事者がその場に居ない展開であること。なので、正解は本当には藪の中なのかも。それでも、最後の1遍で主役が変わる趣向も前巻同様に主人公達の人生の節目にあたっている。
2023/11/26
おっしー
またしてもやられた。この本を読み終わった時に1番に頭に過った感想。前作の満足度の高さがあっただけに今回も期待して読んだけど完璧な出来で嬉しすぎる…。人が死なないミステリーの最高到達点のひとつの形だと個人的に思う。酒と肴と日常の謎。前作とテーマを同じにしながら、2組の夫妻と互いの子供を交えた6人での掛け合いが絶妙な幸福感がある。日常の謎を取り扱ったほっこりモノかと思えば、「ちょっと、揚子江」から幕が開ける本格安楽探偵ミステリーなのがこの作品の根底を支えているのではないかと思う。とにかく面白かった、オススメ。
2022/11/12
さくら★もち
美味しいお酒とおつまみ、噂話とそこに潜む謎を肴に宅飲みを楽しむ長江たちが帰ってきた!続編の文庫化を待ってたので嬉しい♡前作から時は流れ、長江夫妻と冬木夫妻にはそれぞれ小学生の子どもがいて、持ち込まれる謎も自然と恋愛絡みより子どもやその親に関するものが多めに。長江の冴え渡る推理で人や物事の見え方ががらりと変わる展開、やっぱり好き。ちょっと苦い気持ちになるものもあるけどね。変わらぬ関係の心地良さはそのままに、子どもの世話を焼きつつ親ならではの目線で語らう光景を新鮮に感じることができて楽しかった。
2022/11/12
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