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追いつめられて<新装版>(祥伝社文庫こ6-7) (祥伝社文庫 こ 6―7)

追いつめられて<新装版>(祥伝社文庫こ6-7) (祥伝社文庫 こ 6―7)

追いつめられて<新装版>(祥伝社文庫こ6-7) (祥伝社文庫 こ 6―7)

作家
小池真理子
出版社
祥伝社
発売日
2022-09-09
ISBN
9784396348380
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追いつめられて<新装版>(祥伝社文庫こ6-7) (祥伝社文庫 こ 6―7) / 感想・レビュー

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ざるこ

6篇。30年前の作品の新装版。あとがきによるとご本人は内容をまったく覚えてなかったそう。何よりそこに一番驚く。相変わらず火サスの趣だけど全編ラストは後味の悪いものに。不倫の末衝動的に殺してしまった時や計画殺人に穴が生じた時の狼狽は呆れるほど滑稽。こんなはずじゃなかったと後悔しても後の祭り。ドロドロした悪意と状況に応じて変わる女の心理を描くのが上手い。「不倫の恋に舞い上がりながらも心の奥底は冷めており、いずれ自分が元に戻ることを予感している」共感して自身のあざとさに気付いたりする小池作品はほんと恐ろしい。

2023/02/01

ぐうぐう

1989年に刊行された短編集の文庫新装版。当時、小池真理子にとって4冊目の短編集だったようだ。その背景を知ると、なるほど確かに勢いがあるし、読者を驚かせてやろうとする企みに対する意気込みを強く感じる。とはいえ、どんでん返しに目を奪われてばかりでは、この短編集の良さは理解できないだろう。どんでん返しには必ず皮肉が込められ、ミステリのきっかけはどれも日常の中に不意に現れる落とし穴だったりする。そこには、小池のミステリに対峙する矜持が窺える。(つづく)

2022/10/17

reading

あとがきに代えてにある、恐怖はどこにでも生まれ得る。ちょっとした時間のずれ、運命のいたずらが、人を突然落とし穴に突き落とす。後には何も残らない。おしまい。ジ・エンド。救いもなく希望もない。かろうじて残されるのは皮肉だけ。こうしたものを淡々と描き、刺激を与えてくれる短編の名著。それにしても人は本当に多様であり、突拍子もない事態を引き起こす。摩訶不思議さを改めて感じる。

2024/06/26

carl

嫌ミス短編集 面白かった 帯にあるように「こんなはずではなかったのに」だらけ 各短編とも長編のあらすじだったら良いのになぁと思った。 長編での復活を期待してしまった。

2022/12/08

❧nao❧

30年前に書かれたものの新装版です。古さはあるけれど、人間30年程度たっても全然かわらないと痛感させられます。動機とか綻びとか。

2023/02/26

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