戒老録 増補新版: 自らの救いのために
戒老録 増補新版: 自らの救いのために / 感想・レビュー
百栗豆茶
曽野綾子さんの人生論、随筆集。初版は1972年に発行され、85万部のベストセラーとなっている。幸福な一生も、不幸な一生も、一場の夢と思い、そのさめる時について思い悩まぬこと。どんな客観的不幸の中にも、様々な形で救いは用意されており、どんな光の中にも、不幸が隠されている。人間の成功と失敗の差は実は意外なほど小さいのだ。著者が『戒老録』を著したのは40歳の頃。人生とは無駄を生きること。老年は、人間の一生の中で、連続した一つの経過に過ぎない。最後まで生きてみなければ、その意味はわからない。良書だと思います。
2022/03/08
感想・レビューをもっと見る