KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

下世話の作法

下世話の作法

下世話の作法

作家
ビートたけし
出版社
祥伝社
発売日
2009-03-19
ISBN
9784396613266
amazonで購入する

下世話の作法 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

SORA

品・夢・粋・作法・芸をテーマに、芸人としての考えを語った本。良い意味で古風な考えの持ち主であり、奥ゆかしさを大切にしている。日本の文化や伝統を重んじていることは意外だったが、好感を持った。高倉健さん、渡哲也さんの気遣いのエピソードは、人間の格の違いを感じた。そんなことをされたら感動してしまう。

2013/11/09

姉勤

この本を手に取る時点で、ここに登場する下品な人たちは読者に殆ど含まれていないだろう。シンパシーを与えて、上から見下ろしている感を持たせているのも、芸人の手腕かしら。まあ、人間五十歩百歩。皆が上品になったら更に品格をと競い、息苦しくてこの上ない。下品には眉間にしわを寄せてやるくらいでちょうどいい。世界のたけしとして名を上げても、かつては河原乞食と称された芸能で生きるカーストに何時でも尻をまくれるから、こういう事も言えるのだろう。芸人の楽屋話的な描写は、とにかく面白い。

2013/12/15

のし

悪口にも作法があるというところはおもしろかった。相手をみとめて自分を被害者にする。相手を持ち上げて自分を落とすなど・・・辛口な意見の裏側を見た気がする。全体的におもしろかったです。

2013/05/06

ぐうぐう

頂点に立った人間はその後、二種類に分かれる。高い場所から自分以外のすべてのものを見下してしまう人と、高い場所からそこまで登りつめた道程と過去の自分を俯瞰して見る人。ビートたけしという人は、間違いなく後者の人間だ。芸人として頂点を極め、映画監督としても世界の頂に立つことが驕りに繋がるのでは決してなく、過去の自分の居場所を改めて基点とし、現在の自身の立ち居地を誤ることなく知ることができている。だからこそ、彼の説く「粋」や「品」は、心地の良い共感を醸し出す。

2009/09/09

朝倉大和

世の中の下品なことを時に毒づきながら、また粋について飾らない言葉で語っており、ビートたけしのすごさを実感した。綺麗事だけを語るんじゃなくて、自分もダメなやつだなど、読者に同じ立場を感じさせてくれる気遣いがある。「さすがだな」と素直に尊敬する。

2011/01/17

感想・レビューをもっと見る