謹訳 源氏物語 ニ
謹訳 源氏物語 ニ / 感想・レビュー
colocolokenta
うーん、源氏物語が千年のベストセラーである理由が少しずつわかってきた。『賢木』の後半の息をもつかせぬ展開、臨場感など、信じ難いものだ。物語を通じて漂う物悲しさも印象に残る。かといって決して暗くもなく。こうしてこの物語を味わうことができるのも、この現代語訳のおかげでもある。 ああ、それにしても源氏の青海波、観たかった。おっと、これはもともと物語だった。
2015/07/13
ひさしぶり
正室 葵上 子を残して逝ってしまった。ずーっと悲しみに暮れてると思ったら紫に手つけよる。朧月夜の情事がバレて右大臣も強敵弘徽殿大后もブチギレ。桐壺院の一周忌の法華八講が印象的。最終日に僧の口を借りて藤壺が出家したい旨仏に申し上げ、僧都が髪を切って慟哭が響きわたる。
2019/09/02
クサバナリスト
葵・・・ああ悲し。紫・・・とうとうその時が。藤壺・・・どこどき、でも。面白くなってきた。私に和歌の心得があればもっとたのしめるのだが残念。
2016/10/22
tom
源氏物語の2冊目。1冊目は橋本治だったので、2冊目は林望ということで。光源氏さん、女性の噂を聞くと、すぐに心が惹かれてしまう。とはいえ、直接顔を見ることはできないから、うわさ話だけを頼りに右往左往。ほとんど性欲昂進症という状況。呆れ果て、うんざりしながら読み進め、ようやく読了。3巻目は瀬戸内寂聴版を読むことにする。それはともかく、光源氏は、うっとりするほど美しい男らしい。うっとりするほど美しい男とは、どんな顔なのだろう。これが気になって仕方ない。
2016/08/14
loanmeadime
一に比べると物語が大きく動きます。それと同時にキャラクターが立って来ます。一部のネコ科肉食獣は食事中に獲物がそばを通ると襲って食うという話を聞いたことがありますが、ここでの源氏はまさにそれで、何べんとなく「ええ加減にせえよ。」と呟いてました。それはそれとして、ここの、紅葉賀、花宴、葵、賢木は源氏物語の最初のハイライト部分になりそうな気がします。ヒロインは六条御息所。それと、実は興味津々の ボスキャラ弘徽殿大后かな。
2020/03/12
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