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この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ (単行本)

この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ (単行本)

この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ (単行本)

作家
鹿島茂
出口治明
成毛眞
楠木建
内田樹
磯田 道史
高橋源一郎
出版社
祥伝社
発売日
2021-02-01
ISBN
9784396617523
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この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ (単行本) / 感想・レビュー

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trazom

論語からNETFLIXに至るまでの多岐に渡る書籍を、鹿島先生がゲストとともに対談形式で読み解いてゆく。書評の域を超えたスリリングな内容である。中でも、内田樹先生との「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」(マルクス)、高橋源一郎先生との「9条入門」(加藤典洋)の面白さは格別である。対象書籍の紹介を超えて、そこから両先生の独自の思想が大きく羽ばたいて、知的興奮に満ちた議論が展開されてゆく。書評というものに客観性や公平性を求める考え方の対極として、思いに満ちて踏み込んだこういう本の読み方が、私は好きだ。

2021/04/07

ただただ圧倒された。知識と読書量が人並み外れている人同士の対談だ、と。今まで読んだ書評本の中でも飛び抜けて良かった。各章を読み、最後に抱いた感想は、「ここまで深く読み込んで、初めてその本を読んだと言える」ということ。わたしは乱読してしまうから、これからは少しずつでも、一冊の本を深堀りする読み方をしたほうがいいと思った。読むとは考えることであり、考えるとは比較するということ。比較とは、差異と類似を見出すことであり、縦軸なら歴史、横軸なら人文地理学および旅行だ、という言葉が印象に残った。

2021/04/07

ココロココ

ネットで気になりチェックしていて、店頭で発売されたことを思い出し購入。『書評の目的は、読まれるに値する本を強く推薦することにある』という帯に強くひかれた。確かにその通りだ。鹿島茂さんが選んだ本にふさわしいと思う作家や、批評家、専門家を選び対談したものを収録。どの課題本も難解そうなものばかりだったが、それでも帯に書いてあるように、強く推薦されたら読みたくなってしまう。そんな書評だった。カール・マルクスの『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』がとても気になった。

2021/02/07

さきん

最初はnetflixの話から。大量の在庫とリアル店舗、顧客を誇るブロックバスターとの仁義なき戦いを通して、DVD配送からネット配信へ切り替える話は面白かった。どの動きが最初わからないが、一夫一妻化が男同士の個体レベルの争いを減らし、犬歯の退化をもたらしたという絶滅の日本史。これに絡めてホモサピエンスは原始的には母系社会だからこそ、妻問でDNAに異人種が入っていたり、多様性に富んでいる考察は興味深い。ナポレオン三世の聡明な独裁と大衆原理を理解できないマルクスの話も面白かった。良いガイド本。

2021/03/21

テイネハイランド

図書館本。鹿島茂さんがホストとなってゲストと共に一冊の本についてあれこれ語り合う内容です。鹿島さんは、ゲストの意見のサポートに回るというより、自分の意見をガンガン述べることが多い印象です。日ごろから楠木さんの選ぶ本に注目していた私としては、楠木さんとの第1章(取り上げた本は「NETFLIXコンテンツ帝国の野望」)がやはり面白いと思いました。その他、第4章での内田さんの話(カール・マルクスがアメリカ南北戦争に与えた影響など)が興味深く、この二人(鹿島vs内田)の相性は意外といいのかなと思いました。

2021/04/02

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