今日を楽しく生きる 「寂庵だより」2007‐1998年より (単行本)
今日を楽しく生きる 「寂庵だより」2007‐1998年より (単行本) / 感想・レビュー
ろっか
「何ごとも、度を越せば見苦しい。すべてほどほどが美しいのである」寂庵だよりを編集した随想。源氏物語を完訳した七十代の寂聴さん。私はこんなに元気でいきいきと年を取れるだろうか。「怨みに報いるに怨みを以てすれば、怨み尽きることなし」釈迦や世阿弥、らいてうの言葉が印象的。巻末の秘書の解説が心に残った。「あんなに聞いていた声も、今は耳の中からどんどん消えていく」
2022/09/29
すうさん
寂聴さんの「寂聴だより」第二弾を読破。最初に読んだものよりも年齢についてのことや死についてのことが少なくてほっとした。収録されたものは1998年から2007年までで寂聴が70歳後半から80歳前半まで。つまりまだ彼女がバリバリ働いていた頃だ。その年齢でも仕事に忙殺されていたことはよくわかる。それでいてアメリカの9.11が起こり、仏教徒や作家として自身で新聞に大金を払って意見広告など載せていた。寂聴という作家の素晴らしさはそうやって時代を感じて、常に自分の意見を社会にむけ行動し続けてきたということだと思う。
2022/08/26
chuji
久喜市立中央図書館の本。2022年5月初版。初出「寂庵だより」1998年~2007年。瀬戸内寂聴さん初読み(瀬戸内晴美さんを含む)でした。
2022/07/15
なかちゃん
寂聴さんが70代半ばから80代半ばに書かれた「寂庵だよりささ」の随筆。海外に行かれたり、当時起きたニュース(事件)について書かれていていて、あっという間に読み終えました。
2022/05/05
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