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龍の契り

龍の契り

龍の契り

作家
服部真澄
出版社
祥伝社
発売日
1995-07-01
ISBN
9784396630881
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龍の契り / 感想・レビュー

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カムイ

初読みの作家。香港返還前の中国、イギリスとの密約を取り上げ、阿片戦争まで遡りイギリスの失態を毛沢東が……2段組の大長編スパイサスペンス、出だしに時間がかかり苦労したがそれを過ぎると一気呵成というか怒涛の勢いで読了、日本人にもスパイものを書ける作家がいるのは嬉しくなる、内容的に大風呂敷を広げ過ぎ感はあるが、日本の外務省が幼稚に映るのは今も昔もそう変わらない(笑)外務省で思い出しのが小和田さんの父親が登場するしそれにあの方も皇后様ですがね!チョットそれはないでしょう(笑)中国を今の地位を予言しているところは→

2021/05/09

読書ボーイ

外国製のスパイアクションぽい。ただし、大昔の。設定がありえなさすぎる。最初の方に少しだけ雅子様が出てくるのには少し笑ってしまう・・・・

2016/09/16

Risa

1997年の香港返還。1982年のサッチャー英首相の北京訪問時の様子とは打って変わって、1984年に英国がほぼ無条件で返還に合意をした経緯は何なのか。その裏には一通の文書があったのではないか...というフィクション小説。登場するステークホルダーに実在の人物が居たり、歴史を交えた描写がとても緻密だったりで、部分部分で本当にあり得そうな話だなあ、と思う場面がありました。本書が発表された1995年にこの本を読んでいたら、より興奮しただろうなと思います。初めての服部真澄さんでしたが、他の作品も読んでみたいです。

2020/06/16

かずろう

香港返還を題材にしたサスペンス。イギリスが香港を無条件で返還したことは確かに疑問。アヘン戦争の裏側や、イギリスと毛沢東との間に密約文書が存在したことなどの仮説を基にストーリーが展開される。再読して、現在の中国の台頭を予見しているあたりは鋭いと感じた。実際に当時の日本の外務省や政治家は香港返還をどのように分析していたのだろう。沢木のような理想を考えていたのだろうか。昨今の情勢をみると、沢木の理想とはかけ離れているように思える。

2017/10/03

茶幸才斎

外務省はある世界的一族による日本経済破綻の目論みを阻止すべく、沢木喬を派遣する。オスカー女優のアディール・カシマは、ある切り札を手に中国政府に揺さぶりをかける。記者、ダナ・サマートンは、ある組織の黒い内幕に迫る。長い昏睡から目覚めた英国特殊工作員のチャーリーは、10年前に紛失したあの文書を探す。1992年、香港。イギリスによる中国への「香港返還」まで、あと5年。そのスケール感に驚嘆するとともに、米国流の価値観を無批判に享受するのでなく、アジア的な文化の良さに目を向けるきっかけになった、私にとって特別な本。

2017/06/06

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