高麗秘帖: 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ
高麗秘帖: 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ / 感想・レビュー
よっちゃん
物語はこの慶長の役を中心にした日本軍の作戦行動を詳述しつつ、忍び同士の奇怪な妖術の競い合い、李舜臣水軍の母艦、亀甲船に対する女忍者群の破壊工作などいくつかの見せ場を用意している。そして珍島沖を埋め尽くす200隻の日本戦船。すでに全滅に近い朝鮮水軍に残されたのは13隻のみ、弧将・李舜臣の機略とは。ラストの海戦に最大の山場があった。歴史認識のへだたりが国民感情の軋轢をまねく今、読んでおいてもいい本だと思う。
2005/07/03
聖月
◎◎最初、本書を開いたときは、ゲゲッと思った評者である。朝鮮半島の地名入り地図に、主な登場人物として、朝鮮名12名、日本名22名、明が1名、なんか嫌な予感。立ち上がりも、重い幕開けに加え、都元帥の権慄(トウオンスのクオンユル)とか、白衣従軍(ペギヂヨングン)とか、朝鮮語読みがイッパイ。ところが、そんな読みを無視して、「とげんすいのけんりつ」とか「はくいじゅうぐん」とか、自分が読みやすいように読み進めていくと、だんだんと面白くなってくる。海軍を率いるため、任地に赴こうとする李舜臣。彼を抹殺しようと、刺客を送
2003/08/14
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