千姫狂乱
千姫狂乱 / 感想・レビュー
だまし売りNo
早乙女貢『千姫狂乱』(祥伝社、2010年)は徳川秀忠とお江与の方の娘の千姫を中心とした歴史小説である。関ヶ原の合戦後から駿河大納言の切腹までの人間模様を描く。タイトルに狂乱とあるが、千姫が狂乱した訳ではない。時代の狂乱に巻き込まれたという方が正しい。駿河大納言の改易・切腹を悲劇的に描く歴史解釈が新鮮である。
2018/02/23
としえ
千姫に関して「家康の孫で、幼いうちに豊臣家へ嫁がされた」くらいの知識しかなかったので、千姫の話を読んでみたいと図書館で手にとってみた。千姫が七歳で嫁いだあたりから、その生涯を終えるまでの話だが、正直いまいちだった。一度は名前を聞いたことあるような登場人物が多い割には、共感を覚えたり好きになれるような人がいなかったように思う。児童ポルノ的な性描写が多かったのも辟易だった。
2012/09/27
sara
人物像は受け取り方によってこんなにも違うんだなと思いました。
2012/07/08
やまめ
大河ドラマ「江」で千姫が江戸に戻るところまで描かれていたし、先日、姫路城に行き、その後、姫路に嫁いだことを知り、ふ~んと思っていたところ、「千姫」とタイトルに書かれていたので、手に取りました。ところが概要を見ると「官能小説」とある。あら、そうだったの。と、思いながら読みました。確かにきわどい表現が多くやや引くところもありましたが、大河では美しく描かれていた人物をまったく異なる表現がしてあり、それはそれで面白かったです。
2011/12/17
karupinpin
千姫が豊臣秀頼の元に嫁ぎ、大阪夏の陣の時、助け出されたことはよく知っているが、その後のことはよく知らなかったので、わかって良かった。なかなかエロい描写が多くてちょっと引きました。でも作者のとらえ方で同じ人間を描くにしても好人物になったり、傲慢でイヤな人物になるんだと思いました。
2009/07/02
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