蓬莱橋にて
蓬莱橋にて / 感想・レビュー
サンディK32
素晴らしい! どれもこれもが心に残る名編集。実在の人物から名も無い籠かき、女郎まで、深奥を抉る話しばかりです。『はぐれ者指南』は微笑ましい。
2016/03/09
星落秋風五丈原
江戸期を生きた女たちの哀切と情念。注目の著者が、東海道を舞台に数奇な人生を活写した、美しくも儚い珠玉の時代小説集。「雲助の恋」おゆきがかつて言い交わした男性弥五郎は、由比正雪だった。「反逆児」
2001/01/20
クラムボン
江戸時代から明治初期にかけて、東海道を舞台にした八短編を収める。諸田玲子さんが静岡市出身なので舞台は全て静岡県。街道の中で生活の糧を求める底辺の人が多く登場する。街道で飯盛女と客を奪い合う招女(おじゃれ)、峠で駕籠を止め客を困らせ酒手をねだる雲助、天保の奢侈禁止令で江戸で食えなくなった旅役者、旅籠女郎に惚れて金を工面するが騙された力士崩れの渡世人、川越人足の小町娘を愛した純朴な伝馬役の青年…などなど。その中で「瞽女の顔」は瞽女を装い仇を狙う訳あり女と薬問屋に扮するこちらも訳あり男の微妙なすれ違いが面白い。
2023/09/28
オレンジ。
いつもお世話になっているHさんに教えて頂いたシリーズ物(徒目付・久・・)が図書館になく、良さそうなものは100人待ちはザラ。今もなお彷徨っている。これは8つの物語からなる短編集。諸田さんの本は退屈しない。やはり、「蓬莱橋にて」が一番印象的。
2015/06/12
kazu@十五夜読書会
女性視点の、短編集。
2012/10/31
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