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鯨の哭く海

鯨の哭く海

鯨の哭く海

作家
内田康夫
出版社
祥伝社
発売日
2001-04-01
ISBN
9784396631871
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鯨の哭く海 / 感想・レビュー

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Taka

浅見光彦シリーズ。抜群の安定感。和歌山県の太地町、埼玉県の秩父市という一見縁もゆかりもなさそうな土地を鯨が繋ぐ。舞台となる土地が割と個人的にも親しみのある場所だったので、情景を思い浮かべながら感情移入して楽しめた。いつもながら浅見探偵が警察で刑事局長の弟と判明した後のやり取りがスカッとする。

2018/08/12

そうたそ

★★★☆☆ 最近和歌山旅行に行ったため、その流れで手に取った。捕鯨をテーマとしたミステリで、鯨に関する蘊蓄も豊富。捕鯨に関する賛否の両方を上手く取り込んだ社会派な内容で読み応えもある。途中、やや間延びした感もあるが、この長さを一気に読ませる力量は流石のもの。ミステリとしてはそこそこだとは思うが、やはり捕鯨というテーマを巧みに取り込んだストーリーが面白かった。

2022/10/12

橋川桂

訃報から間が空いてはしまったけれど追悼読。鯨の親子の泳ぐ姿を愛らしいと感じて反捕鯨に傾いたかと思ったら、編集長のおごりや、取材先で紹介された料理屋で普通に鯨料理に舌鼓をうつし、捕鯨産業の衰退に心を痛めたりもする浅見光彦。節操がないと言えばそうなんだけど、そういう人間臭さも共感を集める理由のひとつなのだろう。私がよく読む他の名探偵たち、例えば火村英生なんかは、どっちの立場に立つにしてももっと冷静に判断をくだして、そう易々と宗旨替えはしないと思う。

2018/04/02

Kiyoshi Utsugi

浅見光彦シリーズの一つで、和歌山県東牟婁郡太地町、那智勝浦町、秩父を舞台にした作品です。 鯨の取材のために太地町に出掛けた浅見光彦は、くじら博物館で人形の勢子の背中に銛が刺されているのに出くわします。 数年前にもこれと同じように銛で刺されて殺された事件があったこと、さらにそれよりも少し前に無理心中をしたと思われる男女の話を聞いた浅見光彦はこの未解決の事件に取り組んで活躍するというものです。 那智勝浦町にある西国三十三所の青岸渡寺など登場します。 久しぶりにまた那智勝浦町に行ってみたくなりました。

2019/05/18

まさのり

和歌山県太地町、埼玉県秩父市を舞台に、捕鯨をテーマにした浅見光彦ミステリー。安心のお決まり展開もあり、一気に読みました。切なく、そして旅に行きたい気分になるのは毎度のこと。

2021/07/14

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